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こどもたちの世界を共に楽しむ 

園長 平野 春江

 緊急事態宣言が出されたコロナ禍での大型連休となりましたが、どのようにお過ごしになられましたか。このような状況下だからこそ、晴れ渡ったすがすがしい青空の下にいますと、心が晴れやかな気分となります。今だからこそ身近な自然環境に目を向け、親子で散歩などを楽しまれてはいかがでしょうか。車で移動している時には気が付かない出会いが待っていることでしょう。色鮮やかな草花、虫や小動物たちを目にすることができるかもしれません。小鳥のさえずりが心地よく耳に入ってくるかもしれません。自然は、『知』の宝庫です。ゆったりとした時間の中で、お子様の歩調に合わせ、お子様の目線の先を共に眺め、発見と喜びを共有できるかもしれません。レイチェル・L・ カーソン著書『センス・オブ・ワンダー』に、このような言葉が記されております。
▲子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。 (中略)   美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なるものにふれたときの感激、思いやりや、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身につきます。▼ 
私も、娘二人が保育園に通っていた頃(15年程前になりますが)の休日は、親子でよく散歩を楽しみました。我が家の周りは、田んぼや畑に囲まれており自宅周辺をよく歩きました。特に行き先を決めずに歩いていると娘達はよく、立ち止まってはかがみ込んで地面をじーっと眺めるのです。娘の目線の先を見ると大人の目線では通り過ぎてしまうような小さな虫や石等を見つけ、観察したり触ったりしていました。かと思うと、モンシロチョウを追いかけて駆け出してみたり…。娘と一緒になって、モンシロチョウを追いかけたことが、心地よい感情と共に昨日のことのように想いだされます。レイチェル・L・カーソンが述べているように、大人になった私自身が失ってしまった力を我が子の力で再び蘇らせてくれていました。我が子と一緒に驚いたり喜んだり感動したりと、眠っていた感情が呼び覚まされたような感覚を味わうことができ、今振り返りますと親子でかけがえのない時間を過ごせていたと思います。是非、保護者の皆様もお子様と一緒に四季折々の散歩をお楽しみ下さい。職員で作成した園周辺の散歩マップもあります。必要な方は、担任に
お声掛け下さい。ご用意しておきますね。
 さて、先日地域のふれあいクラブ本郷の方とお話しする機会がありました。その方が、「園長先生、ふれあいクラブ本郷の総会資料の表紙にこうのとり豊田の園舎をデザインして入れたのよ」と見せて下さいました。ふれあいクラブの方々は、手作り玩具を作って下さったり、米や野菜作りを園児に経験させて下さったりと日頃から大変お世話になっております。こうして表紙に載せて下さり感激致しました。今後とも、地域に根ざした園でありたいと切に願います。