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贈り物

園長 平野春江

 木々の緑が日ごとに色を深めていき、園庭に色を添えてくれています。こども達は緑の草の間やプランターの下を覗いては、ダンゴ虫等を夢中で探しています。
 さて、5月第2週の日曜日は母の日がありました。6月第3週の日曜日は父の日があります。園でも、こども達と一緒に家族について話をする機会をもちました。ぱんだ組(4歳児)、きりん組(5歳児)の礼拝の中で家族系図(イラスト)をもとに家族の繋がりについて話をしました。産前休暇でお休みしている佐野友理恵のお腹を優しくさすりながら、私からこども達に問いかけます。「友理恵先生のお腹はどうして膨らんでいると思いますか?」「赤ちゃんがいるから!」と、何だかこども達まで嬉しそうに答えてくれました。佐野友理恵より、お腹の赤ちゃんへの色々な想いがこども達に語られました。「友理恵先生ももうすぐお母さんになりますね。もうすぐお母さんになる友理恵先生は、誰から生まれてきたのかわかりますか?」 「お母さん!」 「そうですね。じゅあ、友理恵先生のお母さんは誰から生まれてきたのかわかりますか?」等と家族の繋がりについてイラストを見せながら話を進めていきました。「今は、様々な事情で一緒に住んでいないご家族もいるかもしれません。でも、ここにいる皆さんは、神さまが決めて下さったお母さんとお父さんの命のもとが出会って新しい命が誕生して、お母さんのお腹から生まれてきました。そして家族がどんどん繋がっていくのです。」と話をしました。助産師として病院で働いた経験のある看護師の杉山からは、きりん組のこども達に向けた命の授業が行われました。聖書を開きながら「はじめに神が天と地を創造された。このことばから聖書は始まります。神さまは最後に特別に人間を造られました。」という語りからはじまり、子宮の中の神秘的な写真や新生児の等身大(身長・体重)の人形を用いて、赤ちゃんが誕生するまでの話をしました。新生児の人形を抱っこして「重い~」と命の重さを感じたり「赤ちゃんを産むの少し怖い…」等の声もあがりました。子宮の中の写真やイラストを見ながら熱心に質問する子もいて看護師は一人ひとりの「どうなっているの?」「これは何?」に丁寧に答えていきました。最後に「私は赤ちゃんが生まれるのを何人もお手伝いしてきましたが生まれてくる赤ちゃんはみんなそれぞれ違いました。生まれたばっかりの時から一人として同じ赤ちゃんがいないのは、一人ひとりに神さまが違う贈り物を下さったからだと思います。自分に贈られた贈り物が何かを見つけて、それをどういう風に使ったら他の人が喜ぶのか考えてほしいと思います。」という言葉と共に神さまへの感謝のお祈りをして話を終えました。それを受けてクラスでも家族について話し合いをしました。こども達が家族の話をしてくれている時の表情や言葉から、お母さんやお父さんが大好きということが伝わってきました。幼児クラスは、家族への想いをプレゼントにして渡したいという声もあがり、プレゼントを製作しました。恥ずかしそうにお母さんやお父さんにプレゼントを渡すお子様の想いを保護者の方が丁寧に受け止めて下さり、側で見ていた職員も温かな気持ちになりました。母の日、父の日は、家族に意識を向ける機会となります。この機会にお子様の命が宿り出産するまでの喜びの出来事についてお話してあげて下さい。こども達は、自分が家族みんなから祝福されて生まれてきたお話を聞くことが大好きです。私は愛されているんだと感じることが出来るからだと思います。

カトリック修道女のマザーテレサの言葉をお届けします。
~子どもは、神さまからの、この世への、この国への、家族へのいちばん美しい贈り物です~