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子ども自身の気づき~日々の積み重ね~

園長 平野春江

 8月に入り、ひときわ厳しい日差しが照りつけておりますが、子ども達はプール遊びを存分に楽しんでおります。
 幼児クラスを対象に開催を予定していました夕涼み会ですが、土曜日での開催は中止し通常の教育・保育の中で夕涼みごっこを楽しんだり、お子様のお迎えの際に親子でゲームコーナーや駄菓子屋さん等を楽しめるような内容に変更しました。新型コロナウイルス感染症が静岡県内にも拡大している中、開催については職員間で様々な状況に応じた方法について話し合いを重ねてまいりました。新型コロナウイルス感染者が日本で初めて確認された2020年1月から2年半程が経過し、園としましても子どもの育ちの保障と安全(感染防止)の両方を踏まえながら、行事等も開催する方向で方法を検討しております。しかしながら新型コロナウイルスのオミクロン株BA.5の感染力には太刀打ちできず夕涼み会は中止という決断をいたしました。規模は縮小していますがゲームコーナーでは保護者会役員の方が店番に立って下さいますので是非、親子でお楽しみ下さい。
 さて、当園では、0歳児~5歳児の全てのクラスにおいて給食の時間は全員が一斉に食べるのではなく順番に少人数ずつ食べています。室内遊びをしている子、給食を食べている子、給食を食べ終わって寝ている子(4,5歳児はまた室内遊び)がいるというイメージです。乳児はご家庭の生活時間に応じて一人ひとりの園での日課を作り、ある程度食べる順番を決めています。幼児クラスは、ある一定時間内の中で自分で遊びに区切りをつけて食べる時間を決めています。子どもの主体性を大切にしたいという思いからこのような保育形態をとっています。この時に大切になってくるのが片付けです。次の遊びに移る時や給食を食べる時には、自分が使っていた玩具を片付けるということです。次に使う人の為に元の場所に戻して整えてから次の行動へと移ります。皆が気持ちよく過ごすためのマナーです。片付けは、幼児期になったからできるというものではなく乳児期からの積み重ねが大切です。0歳児や1歳児では、保育者がモデルとなり「片付けしようね。」と言いながら主に保育者が片付けます。子どもは保育者の姿をよく見ています。そのうち、玩具1つを「これ、棚に置いてくれるかな。」という保育者の声掛けで元の場所に置き(片付ける)に行く姿が見られます。乳児の子どもにとって片付けも遊びの一つとなりますので、片付ける場所がわかりやすい環境にすることも重要です。こうして年齢を重ねていく中で、片付けの大切さを子ども自身が経験を通して気づいていきます。先日、きりん組(5歳児)が、数名の友達と一緒に遊んでいる時に皆よりも先に給食に行く子が片付けをどうするかについて子ども同士で話をしていました。「何個片付けていけばいいかな?」「じゃあ、5個片付けてくれるかな。」というように…。その後、最後まで遊んでいた子が片付ける量が増えて大変だった事も相手に伝えていました。そのような繰り返しの中で自分の事だけではなく周りの友達の事も考えながら状況に応じて決めています。成長というのは時間を有する営みです。片付けも大人(保育者)の号令でするのは簡単ですが、そうではなく子ども自身の気づきを尊重しながら日々の積み重ねを大切に丁寧に見守っております。お迎えの際に、お子様が遊んでいた玩具を片付けようとしている時には見守ってあげて下さい。子どもは保護者を見かけると持っていた玩具を放り出して飛んでいきますので笑顔で抱きしめてあげた後、一緒に片付けをして「片付けできたね。」と認めてあげて下さい。その言葉が次に繋がっていくと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【絵本の貸し出し再開します!】
子ども達に質の良い絵本を提供したいと思っている私はすぐに良い絵本があると購入してしまいます。「園長先生、また絵本を買いましたね。」と絵本係に言われています。絵本係の職員が新しい絵本をまずは職員自身が興味を持つ為に『新しい絵本を読んで感想を付箋に書いて下さい』と呼びかけました。職員の感想と共に絵本コーナーにて、紹介しますので是非、親子でお楽しみ下さい。