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神様からの贈り物

園長 平野春江
 ようやく春めいてきて、木々の芽も膨らみ始めてまいりました。3月は、クラスや異年齢の友達と手を繋いで散歩に出掛ける機会を多く持つ予定です。沢山の春を見つけることができると思います。お子様からのご報告を楽しみにしていて下さいね。
 さて、2月にきりん組(5歳児)が企画してお店屋さんごっこが開催されました。お客様は小さいクラスの子ども達です。お店屋さんごっこでは、きりん組が興味・関心を持って主体的に取り組んできた遊び(学び)の集大成となりましたのでご紹介します。幼児クラスでは、年齢・発達等に応じた遊びのコーナーを各保育室に設けています。製作コーナー(廃材、自然物等を活用)、知育遊びコーナー(パズル、カードゲーム、動物将棋等)、構成遊びコーナー(積木、ブロック、ラキュー等)、見立て遊びコーナー(おままごと、病院ごっこ、お店屋さんごっこ等)、絵本コーナー等です。『遊び』とは、子どもが自ら選んだ誰にも強制されない活動です。遊んでいる時、子どもは常に主体的です。遊びながら目の前にあるもの、手に取ったものをよく観察します。新しい機能や、すでにもっている力を遊びの中で繰り返し使い、確実なものとして身につけ、向上させていきます。遊びの中に、もっている知識や経験を取り入れ、それらを模倣し、作り変えて遊ぶことで深く理解していきます。友達との関係も様々な形で経験します。何らかの障害にぶつかったとしても、遊びの中ではそれを困難とも感じず、工夫し、問題解決の道のりを探します。遊ぶ中で子どもは自分のその時点での能力(限界)を知り、同時に可能性も経験していきます。この経験の中で自信を育み、少しずつ興味の幅を広げていきます。きりん組は一人ひとり自分の好きな遊び、居場所が保育室の中にあります。粘土遊びが大好きで、細かな作業を真剣な表情で取り組んだり友達と作品を共有したりしながら楽しんでいる子ども達は、紙粘土を使ってリアルに再現されたカレーを作り、カレー屋さんを開きました。手作りのマスコットキャラクターも飾り付けてお客様をお迎えしていました。体操やダンスを踊る事が大好きな子ども達は、自分達で作った衣装を身に着けダンスショーを開きました。生き生きと踊っている姿に小さいクラスのお客様も釘付けでした。友達を楽しませたり喜ばせたりすることが大好きな子ども達は、手品ショーを開きました。何度も練習をして緊張しながらもやり遂げた達成感は大きかったようです。客席から「すごい!」と感嘆の声があがりました。折り紙遊びが大好きな子ども達は、くじ引きの景品を折り紙で何種類も作り、全部で200個の景品を用意しました。夕涼み会やバザーの時のくじ引きを見事に再現しました。日頃から小さいクラスの子との関りを喜び、お世話をしたり遊んであげたりすることが大好きな子ども達は、駄菓子屋さんでも、小さい子に対して優しく柔軟に対応し、コミュニケーション能力を発揮していました。一人ひとりが主役となり輝いていました。まさに神様からの贈り物です。
 今年度は、35名のきりん組の子ども達が巣立ちの時を迎えます。きりん組のお兄さん、お姉さんが与えてくれた優しさや関りは同じように次の代へと引き継がれていくことと思います。感謝の気持ちを込めて送り出したいと思います。
 保護者の皆様2022年度も1年間ありがとうございました。