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「 子どもと共に創る 」

園長 平野春江
9月とはいえ残暑が続いておりましたが、ようやく秋の声が聞こえる美しい季節が到来しました。先日はご多忙の中、保護者会講演会・懇談会にご参加頂き感謝申し上げます。感想も多数頂きましたので抜粋してご紹介致します。(園だより右下に記載)
 さて、9月15日、16日に1泊2日できりん組(5歳児)のお泊り保育が行われました。当園の教育・保育の重点としていることと致しまして子どもの存在を中心に置き、子どもと共に保育を創りだしていくということです。お泊り保育も担任の願いとして計画、準備から当日に至るまでを子どもたちが仲間と共に進めていかれるように担任として支えていきたいという想いがありました。そこで、お風呂担当グループ、夜の礼拝・朝の体操担当グループ、夕食担当グループ、寝処担当グループ、朝食担当グループとそれぞれに役割を決めてグループごとに時間をかけて話し合いや準備を進めていきました。担任は、ファシリテーター役となり子どもの想いや発想が少しずつ形となっていくようにサポートしていきました。時間を有する作業ではありましたが、この過程を大切にしていく中で子どもたちは、漠然としていたお泊り保育が具体的にイメージできるようになり、見通しを持って当日を楽しみに迎えることができたように思います。話し合いや準備の過程は、コドモンのドキュメンテーションや掲示等で保護者の方にも随時お知らせしておりましたところ、保護者の方もお子様の話にじっくりと耳を傾けてくださったり一緒に考えて準備を手伝ってくださったりとお力を貸してくださいました。お泊り保育に向けて子ども、保育者、保護者の方で共に創り上げていくことができましたことは本当に嬉しく思っております。役割を任された子どもたちは、生き生きと自ら動く姿が見られました。まさに主体的な行動です。主体的な行動の中には、仲間を喜ばせたい…楽しませたいという他者への思いやりの心も含まれており、自分自身が準備をしたり整えたりすることで仲間が喜んでくれる姿を見て子どもたちは嬉しそうに微笑みを浮かべながらも自信に満ちた表情がとても印象的でした。1日目は、森町の八形山の山登りも体験しました。子どもの足で2時間程の距離の山道を歩きました。永遠と思うほどに続く登り道に心が折れそうになる時にも「頑張って!」と仲間同士で励まし合ったり、ゆっくりペースの仲間のことを待ってあげたりする姿が見られ子ども同士の絆を深く感じる山登りとなりました。頂上では、子どもの「いっせーのせ」の掛け声で「やっほー」と声を揃えて叫び、静寂さも感じつつ、やまびこの声を待ちました。神様が創造された大自然の中に身を置くことで、神様の存在をより身近に感じられる気持ちを抱きました。壮大な景色を背景に食べたおにぎりの味は格別でした。五感で大自然を感じながら仲間同士の絆がさらに深まった貴重な経験となりました。感謝の祈りをもって1泊2日のお泊り保育を無事に終えることができました。
今月は、パワフルフェスタ(対象:3,4,5歳児)を予定しています。今年度の幼児クラス(特に4,5歳児)の子どもたちは、聖書物語『ノアの箱舟』のお話や讃美歌に関心が高く、絵本やお話、讃美歌のリクエストも多くあります。ノアの箱舟の物語が大好きな様子です。そのような子どもの姿から、今年度は『ノアの箱舟』をテーマに遊びを展開していきます。保護者の皆様にもノアの箱舟の物語に触れていただけるように、絵本コーナーを設けますので、是非親子でお楽しみ下さい。パワフルフェスタ当日までの過程はコドモンのドキュメンテーションでお伝えしていきますので、物語の世界観を楽しみながら、お子様のご成長を温かく見守って頂けたら幸いです。一人ひとりの育ちを支えお子様のご成長を保護者の皆様と共に喜び合えることを楽しみにしております。
聖隷こども園こうのとり豊田教育・保育理念 ~自己発揮できる環境の中で創造性を育む~