「子どもたちの成長を願って」

園長 高木　智美
きりん組さんはあと少しで卒園になります。1～6年間の保育園生活の中で、たくさん友だちをつくり、いっぱい遊んで、ケンカもして、でも仲直りもして、嬉しかった事、楽しかった事、辛かった事、悲しかった事など、この時期にしか出来ない経験をたくさん出来たのではないかと思います。子ども達には、その経験を財産にして、これからもより一層の成長をして欲しいと願っています。
0・1・2・3・4 歳児さんは、１つずつ進級します。子ども達の中にも、少しずつその自覚が芽生えてきているようです。きりん組さんがいなくなるのは寂しいけど、私たちに任せておいて！と心の中に秘めているようです。きっと、初めてこども園に入ってくる新入園児のお世話をしてくれることと思います。１年間馴れ親しんだ部屋や保育者とお別れして、新しい環境に慣れない子も中にはいることでしょう。しかしこれも大事な体験です。こども園は社会生活の第一歩です。嫌だな、と思う事も乗り越えて、新しく気の合うお友達と出会ったり、自己主張しながらも人と合わせることを学んだり、クラスのみんなと力を合わせることで一体感を体験したり、嫌な事、辛い事も含めてこども園生活でたくさんの事を経験して欲しいです。
園の中には異年齢が混ざり合い一緒に過ごしたり、遊んだりといった姿が見られ、特にこの２月は以前よりなお一緒に過ごすことが増えたと感じます。年齢を越えての関係で喜んだり困ったりしながら遊んでいる姿が見られます。もともと一人ひとりが違う個性を与えられている上に、体験の種類も数も、言葉から思い浮かべるイメージも、体力も、様々に違う者同士が同じ空間で過ごしたり遊んだりするのですから、様々なドラマが生まれ、ほほえましい場面とともにぶつかったり止まったりすることもあります。大きい組になったら同じように私もやってみたいという憧れ、感覚もって「あんなふうになりたい」「あんなふうになるにはどうしたらいいかな」という観察の目を働かせその時を迎える意味の大きさを思います。憧れには、新しい意欲を次々と生み出す不思議な力があり、子どもが憧れを持って始めた時の勢いはすごいものです。こども園での兄弟姉妹のような育ち合いには、そんな憧れの連鎖がたくさんありそのような場面をこれからも大切に育んできたいと思います。
さて、この園だよりが今年度最後の園だよりとなります。一年を通じて、保護者の皆様には様々なご協力を頂きました。心より感謝致します。