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「お泊り保育を終えて」

園長 高木 智美
厳しい暑さが続く毎日ですが、水遊びやシャボン玉など、夏ならではの遊びを楽しむ子どもた
ちの声が響いています。園では夏祭りや水遊びを通して、たくさんの笑顔に出会うことができま
した。一方で疲れが出やすい時期でもありますので、生活リズムや体調の変化にも丁寧に寄り
添ってまいります。
先月、きりん組のお泊り保育がありました。日中はアクティ森にてあゆのつかみ取りや、湯呑
の絵付け体験をして過ごした子どもたち。夜は夕食後に星空の観測班と園庭へ虫探しする班に分
かれそれぞれ出かけました。私は園庭へ付いて行ったのですが懐中電灯を持って園庭を回ると、
普段見慣れた場所も真っ暗でちょっぴり怖い様子。でも「○○くんと一緒なら大丈夫!」「先生
もいるし平気だよ」と声を掛け合いながら出発。耳を澄ませ聞こえてくる虫の声を聴き、照らさ
れた光の先にいたカエルやカブトムシなど夜に活動する生き物に出会うことが出来ました。「た
のしかった!」と笑顔で小さな大冒険を終え帰ってきました。飼育ケースに入れじっくり観察し
たのち「セミは短い命なんだよ」「お家に帰してあげよう」と言ったA君の声からもと居た場所に
虫たちを帰してあげようということになりました。命ある生き物を大切におもいやる子どもたち
の姿に心温まった瞬間でした。お泊まり保育が始まる前「おうちの人がいないと眠れない…」と
不安そうだったBちゃんは着替えや荷物の整理も、普段は「やって~」と誰かに頼ることが多い子
でした。ところが、この日は友だちと一緒にリュックを開け、「これはパジャマ」「これはタオ
ルだよ」と確認しながら、自分のことを自分で進めていく姿が。寝る準備も「先生、できた
よ!」と嬉しそうに報告してくれました。寝る前には、「なんだか、お泊りとっても楽しい」と、
にっこり。不安を乗り越え「やってみたらできた!」という成功体験は、子どもにとって何より
の自信に繋がったことでしょう。お泊まり保育は、そんな自立の第一歩を後押しする大切な時間
となりました。どの子もひとまわり大きくなったような表情に。お泊まり保育を通して、心も体
も大きく成長したように感じます。これからもたくさんの経験をしていって欲しいなと願います。
保護者の皆様、準備等ありがとうございました。