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ホーム  > 園長コラム  > やりたいことを見つけて方法を考えてみる

やりたいことを見つけて方法を考えてみる

園庭の周りをぐるりと囲むようにつつじが咲き、薄ピンクの優しい色が心を和ませてくれています。きれいな花に囲まれて、元気に遊ぶ子どもたちを見ているだけで心躍ります。新年度がスタートして1カ月が経ちました。新しい保育室、友だちや担任にも慣れ、子どもたちは少しずつ自分らしさを発揮してくれているようです。
世の中で「主体性を育む保育の大切さ」が言われるようになって数年が経ちました。今年度がスタートする際に、職員間で子どもの「やりたい」「じぶんで」の思いをできるだけ応援していこうと再確認をしました。主体性とは、自分でやりたいことを見つけて方法を考えて達成していくことです。(それぞれが好きなことを好きなだけやればいいという意味ではありません。)時には上手くいかない経験もしながら、失敗してもくじけない強い気持ちも少しずつ育っていって欲しいと思います。大人から見れば「なんて回り道をしているのかしら」と思えることにも、子どもは真剣に向き合っています。私たち大人は、子どもたちと適度な距離間を保って気にかけつつ、SOSが出た時にはしっかり寄り添う保育を目指していきたいと思います。
保育士は、子どもがどんなことに興味を持っているのかを観察し、できる限り子どもの「やりたい」に応えられるよう環境を準備します。子どもの感性はとても豊かなので、もしかしたら大人の想像を超える発想が出てくるかもしれません。これから一年を通して、どんな保育が展開されていくのか私自身も楽しみです。
そして保護者の方にも子どもの日々の姿を共有していただきたいと思います。そのツールの一つがコドモンの中にある「活動の記録」です。職員間ではドキュメンテーションと呼んでいます。(うさぎぐみの懇談会ではすでに担任からお話があったと思います。)子どもの発見やおもしろがっている姿など、日常の一コマに視点を当てて、配信していきたいと思います。既に配信されているクラスは、「あ、今までの配信とちょっと違う…」と思われるかもしれませんが、子どもたちは遊びを通して多くのことを学んでいます。一人ひとり、あるいはそれぞれのクラスの学びの物語をお伝えしていきたいと思います。そして、ご家庭に野上あゆみ保育園の保育が届いていくと良いなと思っています。
                                         岸本 正子