この夏は、各地で地震や台風があり、暑さも災害級でした。そのような時でも、ひと夏の間に様々なことを経験した子どもたちは、日に焼けて一回り大きく成長し、頼もしく感じます。ひまわり組の27名も全員そろって「夜まで楽しい保育」に参加することができました。保育園にいても、いつもとは違う特別な日。何をするにも意欲的に取り組み、友だちと協力し合いながら文字通り夜まで楽しく過ごすことができました。
先日、南海トラフ巨大地震臨時情報が出されました。自然災害が多い日本においては、いつ大きな災害が発生するかわかりません。保育園では、毎月避難訓練を実施しています。様々な状況を想定し行っていますが、子どもたちは毎回真剣なまなざしで訓練に参加しています。あるクラスの担任が教えてくれたのですが、遊びに夢中で、いつもならすぐに保育士の話に耳を傾けてくれない子も、避難訓練となると、パッと切り替えて担任に注目して集まってくるそうです。自分の命を守るためにはとても大切なことですね。訓練を繰り返すことで、いざという時にパニックにならず冷静に行動できるよう備えたいと思います。
9月1日の防災の日にちなみ、昨日午前中に幼児クラスで防災の話を聞きました。子どもたちは、自分のこととして話を受け止め、身を守るためにはどうすれば良いかを知る機会になったようです。午後は引き渡し訓練を実施しました。32家庭のご参加ありがとうございました。引き渡し訓練をする意味は、保護者の方と連携して子どもの命を守っていくことの重要性を再確認することにあります。お迎えシミュレーションのアンケートにも73名の方から返信があり、意識の高さを感じました。「神戸勤務のため、徒歩となると5時間かかります」等リアルにお答えいただき、実際の災害時にお迎えを待つ間、子どもたちとどう過ごしていくか、改めて考えるきっかけになりました。避難訓練を園だけで完結するのではなく、保護者の皆さんと連携して実施すること、そして保護者の皆さんにも防災について考えていただく機会になれば良いと思います。
引き渡し訓練に参加されたご家庭には防災食のきな粉餅を配布しました。お味はいかがでしたか?備蓄の中で賞味期限が近いものからお渡ししています。お早めに召し上がってくださいね。園でも3歳児から5歳児がおやつの時に試食しました。「餅」をイメージして食べた私は、フリーズドライの餅の食感は独特に感じましたが、子どもたちからは「おいしい!」の声がたくさん聞かれました。日頃から防災食に慣れていくことも大切ですね。
岸本 正子