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「次への意欲」

園庭の斜面にあるレモンの木が緑色の実をたくさんつけています。黄色くなって木から落ちてきたレモンの実を大事そうにお鍋の中に入れている女の子がいました。蓋をそっと開けて、私に「匂いをかいでごらん」と教えてくれました。鼻を近づけてみると、とても良いレモンの香りがしました。女の子はお鍋に蓋をすると大事そうに再び高い棚の上に戻していました。もう一人のお友だちと一緒に見つけたので大切に置いておくのだそうです。ようやく秋らしくなってきましたが、冬はもう目の前ですね。子どもたちは、園庭でつかの間の秋を見つけています。
先日はのがみっこひろばに多数ご参加いただきありがとうございました。また、アンケートにも温かいコメントを多数いただきありがとうございました。
保護者の方も観るだけでなく、一緒に参加してくださったおかげで、会場のどこを見ても子どもたちの笑顔があふれて、いつも以上の力を発揮することができていました。お父さん、お母さんが見てくれている、一緒に楽しんでくれているということが、子どもにとってどれだけ嬉しいことかがひしひしと伝わってきました。途中雨で体育館へ移動することになり、アナウンスが不十分だったにも関わらず、スムーズに進行するようご協力いただき感謝申し上げます。また雨の中、荷物を運ぶお手伝いをしてくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。中断があったり変更があったりしても、子どもたちが最後まで楽しんで参加できたのは、その場にいた保護者の皆さんが柔軟に対応してくださったからに他なりません。皆が良い方向に向かうようにと思う気持ちの中で、子どもたちも安心して力を発揮できたことと思います。
後日、他クラスの競技を異年齢で経験しました。パラバルーンでは、ひまわりぐみの子どもたちのリードはもちろん、すみれ、つくしぐみの子どもたちも演技の流れをよく覚えていて、曲に合わせてかなりの完成度で再現しているのに驚きました。いつも、ひまわりぐみのパラバルーンやリレーが園庭で始まると、テラスにギャラリーが沢山集まって応援していましたが、小さいクラスの子どもたちのひまわりぐみへの憧れの強さと観察力には感心させられました。縄跳びや竹馬に挑戦し始めている子どももいます。先月のあゆみだよりでもお伝えしましたが、子どもたちの「やりたい」気持ちを実現することで、のがみっこひろばはその日で終わることなく、次の「意欲」へと続いていきます。これからも遊びの中で楽しみながら進化していくことを楽しみにしたいと思います。
今月は収穫感謝祭、クリスマスを楽しみに待つアドベントと、キリスト教の行事に触れる機会に多く恵まれます。子どもを真ん中にして、一つ一つの行事をどのように迎えていくのか、職員間で話し合いを重ねています。保護者の皆さまにも行事の意味をお伝えし、一緒に迎えていただけると嬉しく思います。よろしくお願いいたします。                                  

                                           岸本 正子