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「楽しみに待つ」

子どもたちと迎えるクリスマスが近づいてきました。園内にはクリスマスの飾りが少しずつ増えていきます。今年は、各クラスの担任が生の植物を使ってリース作りをしました。クラスによって、アレンジは様々です。保育室の前を通った際には、それぞれのクラスのリースをお楽しみくださいね。
先日、子どもたちがページェントを演じる前に、職員による即興のページェントを、つくし、すみれ、ひまわり組の子どもたちに見てもらいました。
私は、初めての事でしたので最初は横で様子を見ていました。すると、そばにいたひまわり組の一人が、「園長先生は、何の役をするの?」と声をかけてくれました。その言葉の裏側には、「自分は○○の役をしたい!」とイメージが膨らんでいることが想像できました。
部屋の中は、クリスマスを迎える期待感にあふれ、職員の演じるページェントに合わせて讃美歌を一緒に口ずさんだりセリフを言ったりして楽しみました。
 クリスマスは、イエス・キリストの降誕を祝う日です。キリスト教保育を行う園の中でも大きな行事の一つです。私たちの救いのために、神さまがイエス様をお与えくださったその愛がどれほど大きく、深いものかを知る時でもあります。愛をいただいていることに感謝し、心から礼拝を守ることを大切にしたいと思います。また、幼児クラスの子どもたちにとっては、3年かけてページェントで演じるという経験をします。お話しの内容は同じであっても毎年の慣例として行うのではなく、子どもたちと一緒にその意味を確認し、準備をしたいと思います。
クリスマス祝会も他の行事と同じく、主体的に楽しく取り組み、子どもたちの毎日の生活という土台の上にあります。クリスマスのために、これまでの生活や遊びをしまい込んでしまうことのないようにしたいと思います。日々の生活を充実したものとし、その積み重ねの先に、豊かな嬉しい行事が待っていて欲しいと思います。
年長クラスは毎年役を決めるにあたり、様々なドラマがあります。役が決まるまでは、「やってみたい」と思う役はいくつも経験して、最終的に一つの役に絞ります。配役は、子どもたちが話し合って決めていますが、本番だけでなく、役決めや取り組みなどの過程も含め成長に繋げたい、という思いがあります。例えば役決めの話し合いの中だけでも、
• 自分で意見が言えるか
• 友だちの思いを認めてあげられているか
• 意見を譲り合えているか
など様々なことを学んでいます。しかし、子どもたちの話し合いは完璧ではありません。自分の思いを通したい子もいれば、意見を言うことが難しい子もいます。そこを担任がサポートしていきます。「やりたい」という強い思いを、子どもなりに一生懸命話す姿に、担任は胸を打たれ涙を浮かべることもありました。今年も、皆が前向きに取り組めるように時間をかけて心を込めた配役が決まりました。当日を迎えるまでの過程を大切にしながら、クリスマスを皆でお祝いしましょう。    
                                           岸本 正子