あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1 月は旧暦で「睦月(むつき)」とも呼ばれます。仲良く親しむことを意味する「睦む(むつむ)」という言葉から、
お正月に家族や親類が仲良く過ごす姿を表したことが由来とも言われています。
それぞれにお正月を過ごした子どもたちが、久しぶりの友だちとの再会を喜び合う姿を見ると、嬉しくなります。
日本の文化ならではの風習や伝承遊びに、じっくり取り組んで一人ひとりの体験が充実していくことができるのはこ
の時期ならではですね。
昨年 4 月から子どもの主体性を育む事を職員間で意識して保育を行なってきました。年末に職員と話した中で、
「子どもの声に耳を傾ける事を意識してきた」「子どものやりたいと言った事を実現出来るように保育準備をしてき
た」という声が複数聞かれました。まだまだ課題はありますが、大きいクラスの子どもたちの声が「〇〇やっていい?」
から「○○やりたい」に変わってきたそうです。小さいクラスは、一人ひとりの好きな遊び、やりたい遊びを保育室
に準備しているので、自分でやりたい事を決めて遊んでいます。何歳だからこんな玩具、ではなく、この子は何が好
きかな、何に興味を持っているかな、と担任は目の前にいる一人ひとりの「今」を観察して必要なものを準備してい
ます。もちろんトラブルは起きますが、保育者が仲立ちする事で自分の思いは受け止められます。そして納得できる
と、また自分の遊びに戻っていきます。
知的好奇心は、「脳の成長の原動力になる」と言われています。知的好奇心が高いとポジティブな感情になりやす
く、そのポジティブな感情は、記憶力や集中力を高め、考えたり判断したりする情報処理能力をも向上させるそうな
のです。たしかに、イヤイヤやったことよりも、ワクワクしながら取り組んだことのほうが、はかどるし、記憶に残
りますよね。子どもの知的好奇心を伸ばす最適な時期は「3〜6 歳頃の未就学時期」と言われています。そして嬉し
い事に、6 歳を過ぎても刺激を与え続ければ人間の脳は成長するそうです。
ワクワクしながらといえば、クリスマスのページェントの取り組みもその一つです。大きいクラスが堂々と演じる
姿を見た 2,3 歳児クラスの子どもたちが、連日ページェントごっこを楽しんでいました。またその再現力が本当に
素晴らしいのです。このようなことから、私たち大人は年代わりで新たな気持ちに切り替わった気がしていますが、
子どもたちは日々新しい気持ちで過ごしているように見えます。一日一日の成長が頼もしいですね。この時期になる
と、子どもたちの表情がどこか自信に満ちて見えます。充実した生活や行事を経験してきたことの連続がそのように
させているのではないでしょうか。年度の終わりまであと 3 か月、進級に向けて準備の期間と捉えがちですが、子
どもの成長は途絶える事なく繋がっています。日々行っている小さな事と思える生活の一コマを、着実に積み重ねて
いき、子どもが自分の足で前に進んでいけるように見守っていきたいと思います。
岸本 正子
1 月は旧暦で「睦月(むつき)」とも呼ばれます。仲良く親しむことを意味する「睦む(むつむ)」という言葉から、
お正月に家族や親類が仲良く過ごす姿を表したことが由来とも言われています。
それぞれにお正月を過ごした子どもたちが、久しぶりの友だちとの再会を喜び合う姿を見ると、嬉しくなります。
日本の文化ならではの風習や伝承遊びに、じっくり取り組んで一人ひとりの体験が充実していくことができるのはこ
の時期ならではですね。
昨年 4 月から子どもの主体性を育む事を職員間で意識して保育を行なってきました。年末に職員と話した中で、
「子どもの声に耳を傾ける事を意識してきた」「子どものやりたいと言った事を実現出来るように保育準備をしてき
た」という声が複数聞かれました。まだまだ課題はありますが、大きいクラスの子どもたちの声が「〇〇やっていい?」
から「○○やりたい」に変わってきたそうです。小さいクラスは、一人ひとりの好きな遊び、やりたい遊びを保育室
に準備しているので、自分でやりたい事を決めて遊んでいます。何歳だからこんな玩具、ではなく、この子は何が好
きかな、何に興味を持っているかな、と担任は目の前にいる一人ひとりの「今」を観察して必要なものを準備してい
ます。もちろんトラブルは起きますが、保育者が仲立ちする事で自分の思いは受け止められます。そして納得できる
と、また自分の遊びに戻っていきます。
知的好奇心は、「脳の成長の原動力になる」と言われています。知的好奇心が高いとポジティブな感情になりやす
く、そのポジティブな感情は、記憶力や集中力を高め、考えたり判断したりする情報処理能力をも向上させるそうな
のです。たしかに、イヤイヤやったことよりも、ワクワクしながら取り組んだことのほうが、はかどるし、記憶に残
りますよね。子どもの知的好奇心を伸ばす最適な時期は「3〜6 歳頃の未就学時期」と言われています。そして嬉し
い事に、6 歳を過ぎても刺激を与え続ければ人間の脳は成長するそうです。
ワクワクしながらといえば、クリスマスのページェントの取り組みもその一つです。大きいクラスが堂々と演じる
姿を見た 2,3 歳児クラスの子どもたちが、連日ページェントごっこを楽しんでいました。またその再現力が本当に
素晴らしいのです。このようなことから、私たち大人は年代わりで新たな気持ちに切り替わった気がしていますが、
子どもたちは日々新しい気持ちで過ごしているように見えます。一日一日の成長が頼もしいですね。この時期になる
と、子どもたちの表情がどこか自信に満ちて見えます。充実した生活や行事を経験してきたことの連続がそのように
させているのではないでしょうか。年度の終わりまであと 3 か月、進級に向けて準備の期間と捉えがちですが、子
どもの成長は途絶える事なく繋がっています。日々行っている小さな事と思える生活の一コマを、着実に積み重ねて
いき、子どもが自分の足で前に進んでいけるように見守っていきたいと思います。
岸本 正子