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「入園・進級おめでとうございます」

 桜の花があちらこちらで咲き始め、心躍る春です。入園、進級おめでとうございます。28名の新しいお友だちが野上あゆみ保育園に仲間入りしました。新しい環境や新しい友だち、保育士との出会いにドキドキワクワクされていることと思います。特に第一子のお子さんが入園されるご家庭は、初めての事ばかりで少し緊張されているのではないでしょうか。初めは泣いている我が子を見て「かわいそう…」と自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。ですが、大好きなお父さん、お母さんから離れることが悲しいのは当然です。私たちはお子さんの安心基地となるべく、その思いに寄り添っていきます。保育園は子育てする皆さんを応援する所です。小さなことと思えることでも何かあれば気軽にお声掛けください。お子さんはもちろんのこと、保護者の皆さんにとっても、安心して過ごせる居場所になれるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
 先月は、年長児27名の子どもたちが元気に巣立っていきました。小さな翼を思いきり広げて新しい世界へと羽ばたいていってほしいと願っています。卒園式の中で、乳幼児期は人生の土台となる根っこを育てるとても大切な時期であること、根っこを育てるには良い土壌づくりが必要で、その栄養となるのが、お父さん、お母さんの「あたたかいまなざし」であることをお伝えしました。
子育ては多くの喜びを与えてくれる反面、思い通りにいかないことの連続です。「子どもを育てる」ことが、「親の言うことを聞かせる」ことになってしまわないように心がけたいですね。どんなに小さくても、子どもは親とは違う一人の人間として自分の思いを持って成長していきます。保育園という社会の中で様々なことを経験して「自分の世界」がどんどん広がっていきます。時には親の思いに対立することも出てきます。思うようにならなくて子育てが辛く感じてしまうこともあるかもしれません。そんな時、実は子どもも同じようにしんどいのです。「僕や私の気持ちを分かってほしい!」と思って、もがいているのです。いつもでなくても良いですし、完璧を求める必要もありませんので、少しゆとりのある時には「あたたかいまなざし」をお子さんにたっぷりと注いでいくと、根っことなる土台、つまりお子さんの心が育っていきます。自分のことを「分かってもらえる」という安心感につながり前進していくことが出来ます。
私たち保育士も、何年経っても子どもから多くの学びをもらっています。「親だから」と気負い過ぎず、子育ての中で、今まで出会ってこなかった経験や価値観とも向き合いながら共に成長していきましょう。

                                            岸本 正子