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ホーム  > 園長コラム  > 「睡眠の大切さ」

「睡眠の大切さ」

今年は園庭ではなく玄関ホールでこいのぼりが元気に泳いでいます。室内にあると、その大きさと今にもこいのぼりが降ってきそうで迫力満点です。近所ではすっかり見かけなくなった大きなこいのぼりを間近で感じて欲しいと思います。
新年度が始まってから1カ月が経ちました。新しい環境に慣れ、自分の好きなことを見つけて遊びこむ姿が園内のあちらこちらで見られるようになってきました。まだ泣いてしまう子もいますが、ずっと泣いているわけではなく、遊んでいてふと思い出して涙する…という風に、楽しさとちょっぴりの不安が行ったり来たりしています。保育園が第2の生活の場として、一日を安心して過ごせる日はもう間近だと思います。
誰もが新しい環境にいつもより気を張って4月を過ごし、そろそろ疲れが出てくる頃です。これから夏の暑さに負けない体力もつけていきたい所です。しっかりと栄養を摂り、十分な睡眠を心掛けたいですね。
今回は睡眠の大切さについて少し触れたいと思います。日本人は世界の国々の中でも睡眠時間が短いことをご存じの方は多いかもしれません。実は、子どもも例外ではありません。乳幼児期の十分な睡眠は、「病気に負けない」「情緒が安定する」「脳が育つ」と良いことづくしです。我が子に必要な睡眠時間はどれくらいか、知っておくことも大切ですね。
子どもに必要な睡眠時間は、個人差があるものの、0歳は12~17時間、1,2歳は11~14時間、3歳~5歳は10~13時間、6歳から13歳は9~11時間の睡眠が必要だと言われています。(乳幼児期は午睡も含みます)睡眠が足りているかどうかは、朝自分で機嫌よく目覚めているかが一つの目安になります。起こされないと起きない、起きても機嫌が悪いのは睡眠不足の可能性があるかもしれません。特に今の時期は疲れも出やすく、いつもより睡眠を必要とします。もし足りないようであれば睡眠時間の確保に向けて、ご家庭と園とが一緒に取り組むことが必要です。睡眠について気になる事がありましたら担任までお声掛けくださいね。
園でも、日中は太陽の光や外気をたっぷりと浴びて、思う存分体を動かし心地よく疲れることができるよう保育していきます。日光を浴びると、精神を安定させたりやる気を高めたりしてくれるセロトニンが脳内で分泌され、セロトニンの分泌によって夜がぐっすりと眠れるそうです。休日もお天気の良い日には、紫外線対策をしつつ公園などでしっかりと太陽の光を浴びて遊べると良いですね。
そして、大人も体だけでなく脳疲労を避けるため、睡眠時間の確保を心掛けましょう。スマートフォンのブルーライトには脳を覚醒させる作用があるそうなので、就寝前のSNSは良好な睡眠の大敵ということですね。良くないと知っていても何となく開いてしまう、悪い習慣を私自身も気を付けたいと思います。

                                           岸本 正子