先月は6月とは思えない暑さが続き、あっという間に梅雨も明けました。園庭にも大型の日よけが設置され、夏本番になんとか間に合いました。暑さが厳しいため園庭で測定した暑さ指数、環境省から毎日更新される熱中症予防情報サイトを参考にしながら戸外の過ごし方については注意深く検討していきたいと思います。
保育園では毎月、いくつかの会議が行われています。子どもたちの成長や健康状態に関する報告、次月への保育の展開等が共有され話し合われます。どちらかというと報告や共有事項に時間を要していたことから、昨年度より、自分の意見をもっと出し合う会議にすべく、ディスカッションに重きを置く内容に変わっていきました。
会議の前に議題集めをすると様々な意見が出てきます。・「給食の時に気分が他に逸れてしまう子どもへの声掛けは?」(乳児)・「絵本を選ぶ時のポイントは?」・「職員間で意見が食い違った時はどうしている?」・「子どもが園庭の水道を使う時の注意点を再確認したい。」等々経験年数や担当クラスによって、また子どものことだけでなく仕事をする上での疑問や悩みなど議題は広範囲に渡ります。個人的に相談することも大切ですが、皆で議題を共有することで実に様々な意見が出てきます。先輩職員は後輩の悩みを知り、後輩職員は色々な考え方があることを知り、思考の幅を広げています。また先輩職員にとっても再確認や新たな発見がある機会になっています。答えを出さないといけない議題もありますが、多くは人の考えを知る中で自分の引き出しを増やすことに役立っています。活発な意見交換もされるようになり、私はちょっとした園内研修になっているな…と嬉しく感じています。
行事についての会議をしている時に、年長児の「夜まで楽しい保育」について、昨年までは職員が子どもの興味関心に沿った仕掛けを準備していた「おたのしみ」の時間を、子どもたちと一緒に考えて自分たちで作る内容で構成したいと担任から声があがりました。これまでは「おたのしみ」という名前のごとく、子どもにはサプライズで出し物を考え準備することが中心でしたが、「おたしみ」の要素も少し入れつつ、子どもと一緒に考えて計画したいというのが担任の思いでした。この意見を他職員も受け入れ、今年の夜まで楽しい保育は新たな「おたのしみ」の時間になりそうです。
行事を通して、子どもたちは様々な経験をし、心身共に成長していきます。子どもにとってはいつもと少し違って特別な体験であり、楽しい思い出を作るきっかけとなります。これまでの「おたのしみ」も子どもの喜ぶ姿を想像しながら準備してきましたが、誰のための何のための行事なのかを考えた時に「子どもの意見を聞いて一緒に作る」ことにたどり着きました。担任は、子どもが主体的に参加できることを一番に考えたのだと思います。改めて「夜まで楽しい保育」のねらいについて会議の中で確認する機会となりました。
これからも今まで大切にしてきたことを守りながらも慣例にとらわれすぎず、柔軟な心で話し合いを重ねていきたいと思います。
岸本 正子
保育園では毎月、いくつかの会議が行われています。子どもたちの成長や健康状態に関する報告、次月への保育の展開等が共有され話し合われます。どちらかというと報告や共有事項に時間を要していたことから、昨年度より、自分の意見をもっと出し合う会議にすべく、ディスカッションに重きを置く内容に変わっていきました。
会議の前に議題集めをすると様々な意見が出てきます。・「給食の時に気分が他に逸れてしまう子どもへの声掛けは?」(乳児)・「絵本を選ぶ時のポイントは?」・「職員間で意見が食い違った時はどうしている?」・「子どもが園庭の水道を使う時の注意点を再確認したい。」等々経験年数や担当クラスによって、また子どものことだけでなく仕事をする上での疑問や悩みなど議題は広範囲に渡ります。個人的に相談することも大切ですが、皆で議題を共有することで実に様々な意見が出てきます。先輩職員は後輩の悩みを知り、後輩職員は色々な考え方があることを知り、思考の幅を広げています。また先輩職員にとっても再確認や新たな発見がある機会になっています。答えを出さないといけない議題もありますが、多くは人の考えを知る中で自分の引き出しを増やすことに役立っています。活発な意見交換もされるようになり、私はちょっとした園内研修になっているな…と嬉しく感じています。
行事についての会議をしている時に、年長児の「夜まで楽しい保育」について、昨年までは職員が子どもの興味関心に沿った仕掛けを準備していた「おたのしみ」の時間を、子どもたちと一緒に考えて自分たちで作る内容で構成したいと担任から声があがりました。これまでは「おたのしみ」という名前のごとく、子どもにはサプライズで出し物を考え準備することが中心でしたが、「おたしみ」の要素も少し入れつつ、子どもと一緒に考えて計画したいというのが担任の思いでした。この意見を他職員も受け入れ、今年の夜まで楽しい保育は新たな「おたのしみ」の時間になりそうです。
行事を通して、子どもたちは様々な経験をし、心身共に成長していきます。子どもにとってはいつもと少し違って特別な体験であり、楽しい思い出を作るきっかけとなります。これまでの「おたのしみ」も子どもの喜ぶ姿を想像しながら準備してきましたが、誰のための何のための行事なのかを考えた時に「子どもの意見を聞いて一緒に作る」ことにたどり着きました。担任は、子どもが主体的に参加できることを一番に考えたのだと思います。改めて「夜まで楽しい保育」のねらいについて会議の中で確認する機会となりました。
これからも今まで大切にしてきたことを守りながらも慣例にとらわれすぎず、柔軟な心で話し合いを重ねていきたいと思います。
岸本 正子