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「のがみっこひろばの取り組み」

「暑さ寒さも彼岸まで」という日本のことわざがあります。夏の暑さも冬の寒さも、春分・秋分の日のある彼岸頃には和らいで過ごしやすくなるという意味ですが、昔の人は良く言ったものだなと感心するほど、随分と朝晩に吹く風が涼しくなってきましたね。
日よけが外されて立っていたポールも撤去したことにより、園庭が広くなったように感じます。気候の良さも手伝って、子どもでなくても思わず駆け回りたくなります。
10月18日(土)には3歳児~5歳児クラスで「のがみっこひろば」を開催します。(0歳児~2歳児クラスは別日に各クラスで親子のふれあいを楽しみます。)のがみっこひろばの一番の目的は、体を動かす楽しさを味わうことです。出来なかったことが出来るようになるという成果も素晴らしいことですが、友だちと心を合わせることや、お父さん、お母さんと一緒に競技を楽しむことを一番に考え、ワクワクや達成感を感じる場と捉えています。担任は、発達段階や体力に合わせ、楽しみながら挑戦できるようにサポートしていきます。じっくりと楽しむために、各クラスでの開催とさせていただきます。
これまでは小学校の校庭をお借りしていましたが、遊具が移動して少し広くなった園庭での開催は今年が初めてです。園庭で行う一番のメリットは、「いつもと同じ場所」という安心感です。慣れ親しんでいる園庭で、より自信を持って自己発揮してほしいと思います。
また、音(音楽)に関しても「いつもと同じ」を大切にします。保育の中では、子どもの耳の発達を考慮して機械を通した音をほとんど使っていません。のがみっこひろばでも音楽は最小限にして、地面を蹴り上げて走る音や懸命に取り組んでいる時の子どもたちの息遣いや応援する声を一緒に体感してください。
競技の内容も他の行事同様、子どもの声に耳を傾けて決めていきます。大人が内容を決めて子どもに教え伝えることもできますが、「自分たちで考えて作った」という達成感を感じて欲しいと思います。担任は、時間をかけて子どもたちと話し合いを重ねます。すると自分の意見が形になっていくことが嬉しくて、経験したことや創造力を働かせて一生懸命考えます。他人事ではなく、一人一人が主人公になるのです。たとえ意見を出さなくても、共感したり、友だちのアイデアがヒントになって新たなアイデアが浮かんだりします。時には意見がぶつかったり横道に脱線したりすることもありますが、相手の思いも聞きながら自然と人と調整する力がついて一つにまとまっていきます。どうぞ当日は、保護者の皆さんも一緒に楽しんでいただき、お子さんの成長を一緒に喜び合いましょう。