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澄み渡る高い空や、散歩から帰ってくる子どもたちのお土産(木の実やまつぼっくり)を見ていると秋の深まりを感じます。寒暖の差が激しく、体調を崩しやすい時期でもありますので、子どもも大人もゆったりと過ごすことを心がけたいですね。
先日ののがみっこひろばでは、途中小雨が降る中、「やれる!」「やっちゃおう!」という保護者の方の後押しもあり、3クラスとも無事すべてのプログラムを終えることができました。ありがとうございました。アンケートに、園庭でできる子どもの安心感を実感してくださっている回答が複数あり嬉しく思いました。子どもたちからも、毎日遊んでいる園庭で今日はおうちの人と一緒に遊べるなんて!とわくわくしながら楽しんでいるのが伝わってきました。のがみっこひろばで味わった満足感や達成感が、今後の意欲や挑戦につながっていくことと思います。
さて、10月の会議の中で「子どもたちが観ているアニメの世界とどう向き合うか」という議題が挙がり、話し合いが行われました。
子どもはテレビ等で親しんでいるキャラクターが大好きです。子どもの生活を取り巻く物の中には、子どもの育ちを優先したものばかりではなく、販売目的が優先されているものもあります。キャラクターは、子どもたちが興味を持つ要素を研究し、綿密に設計され、その背景には関連商品を販売するという目的があり、戦隊ものなどはこうした工夫が顕著だと言われています。(戦隊シリーズも50年の歴史に幕を閉じるそうですね。子どもたちの中でも話題になっていました。)他にも、人が簡単に殺されたり消えてなくなったりするシーンが多く出てくる作品もあります。そのようなシーンを観た子どもたちの心への影響はどのようなものか、そのアニメが「好きだ」という子どもの思いを受け止めていく葛藤など、活発な意見交換がありました。   
乳幼児期は、現実の世界と非現実(絵本やおはなし)の世界を行ったり来たりして遊びます。非現実の世界が良質なものであれば、想像力が豊かなになり、現実の世界も広がっていきます。
多くのことを吸収する幼い時期は、直接的な影響を受けやすいため、子どもの育ちを無視した作品は刺激が強く、心惹かれてしまい、他のあそびが物足りなく感じるようになります。また、アニメ等の世界にいる時間が長いと、手先を使って遊ぶ機会が減り、器用さに欠けてくるとも言われています。集中力、持続力、自分をコントロールする力をつけ、じっくり遊び込める子どもに育つには、落ち着いた環境の中で現実と非現実の世界をバランスよく行ったり来たりすることが必要です。
会議の中で明確な答えは出ませんでしたが、子どもの思いは大切にした上で、想像力や創造性を生かして遊びや活動が展開できるように、子どもにとって本当に良いものは何か、を追求しながら環境を整えていきたいと思います。また、命の大切さや重さも日々の中で引き続き伝えていきたいと思います。
流行やキャラクターは、現代の子どもの生活に深く浸透しているため、すべてを排除することは不可能だと思います。ご家庭でも「我が家はどの程度持ち込むべきか」「わが子はキャラクターと上手く付き合えているか」を確認してみても良いかもしれませんね。
岸本 正子