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9月の聖句

「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。」        
詩編23編1節


神を羊飼いにたとえる比喩は、そのなかにわたしたち人間が羊にたとえられる意味が含まれています。羊はど近眼で、群れから迷いでると自分で群れに戻ることができません。また足が短く、転ぶとなかなか起き上がれません。それでは狼がきたら一たまりもなく餌食になってしまいます。
 信仰の詩人は、神と自分の関係がその自分では生きられない羊と羊飼いの関係だということを、祈って見つめました。祈ったらライオンのように雄々しくなれるのではなく、祈ることで、わたしたちの存在の脆さ、小ささ、はかなさがほんとうに分かり、命は生きているというより「生かされている」命であることが分かります。
 羊のために命を捨てるまことの羊飼いが、獲得しても獲得しても満たされないわたしたちの命を、「わたしには何も欠けるところがない」ほんとうの命の充足へ、すべての人を招きます