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6月コラム「子どもとの会話」

「子どもとの対話」

 青葉がまぶしい5月が過ぎ、雨の多い6月になりました。季節の変わり目は体調を崩しやすい時です。朝の視診を丁寧にして、子どもたちの健康を見守っていきたいと思います。
 新型コロナウイルス感染症拡大により緊急事態宣言が発令され、約1ヶ月半の間、保護者の皆さまに登園自粛等今までにないお願いをしました。ご理解とご協力ありがとうございました。これまでに経験したことのない困惑の中ではありますが、引き続き必要な感染防止対策に取り組み、今できる判断をして、子どもたちが安心安全に過ごせるように努めていきたいと思います。
さて、先日やっと開館になった図書館に出かけ「親子で育てる ことば力と思考力」(今井むつみ著)という本を見つけ、とても興味深く読んでみました。本書は、母語が育つ乳幼児期から、抽象的な言葉を使い始める小中学校中学年くらいまでの子どもを育てるご両親向けに、子どもの言葉の力をどう育てていけばいいかを伝え、具体的に「ことばの力」と「思考力」に磨きをかけるための方法が書いてありました。子育て中の保護者の皆さまにお伝えしたくご紹介させていただきます。子どもが小さいときに親ができる最も大切なことは、子どもとたくさんお話をすることだそうです。日常の会話でさりげなくことばの不思議さ、自分が持つ素朴な疑問などを口に出し、子どもと一緒に考えると、子どももことばについての興味がぐっと膨らむそうです。また、親から子どもへ話しかけることばの質と量が、子どもの語彙の学習に大きく影響しているそうです。そして、幼児期で何より大事なのは、日常生活や遊びの中で、自分の身体を使って五感全体で身の回りの世界を探索し、そのことばに関する興味や感性を育むこと、数、空間の中の動詞の関係性、できごとの因果関係に自然に向けるようになることです。(本書より抜粋)たくさんの単語を暗記してもことばの力は育たず、子ども自身が生活や遊びの中で、ことばの意味を考えることで身について育っていきます。こども園でも、子どもの発達段階に合わせた対話をしてことばのやり取りを楽しみたいと思います。 太田康子