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11月コラム「思いやりの気持ち」

「思いやりの気持ち」

 豊かな実りの季節になりました。この季節にまず心に浮かぶのは、キリスト教保育の行事のひとつである「収穫感謝祭」です。先日、子どもたちと園舎西側にある園の畑で育てたサツマイモの収穫を行いました。大きいお芋や小さいお芋、丸いお芋や細長いお芋など様々なお芋を掘り、子どもたちは嬉しそうに私に見せてくれました。その後、乳児クラスは保育者がホットプレートで焼いてみんなで食べ、幼児クラスではお芋の絵を描いて表現しました。神さまの恵みに感謝し自分の周りの人たちと一緒にその恵みを味わいたいと思います。
 10月16日(土)に2歳児と幼児クラス対象の〝わんぱくひろば”を行いました。コロナ禍でありますが、「日ごろの教育・保育の延長線上の遊びを変更なく当日に行いたい」「親子で身体を動かし一緒に楽しんでもらいたい」という保育者の思いから、今年度はクラスごとに開催する形にしました。他のクラスの子どもたちや保護者の方の応援がないのは少し寂しい気はしましたが、子どもたちの生き生きとした顔や張り切っている姿を見て、開催出来て良かったと思いました。次週には、幼児クラスの異年齢グループで“わんぱくひろばごっこ”をしたり、みんなでソ-ラン節を踊り盛り上がりました。今後は感染対策を続けながら今まで控えていた異年齢の関わりを行い園の子どもたちが兄弟のように過ごす時間を大切にしていきたいと思います。
 さて、先日夕方18時以降の延長保育を利用している学童さん(卒園児A君とBさん姉弟)のエピソードがございましたので皆さまにお伝えしたいと思います。その日お迎えにきたお母様より「募金はもう終わってしまいましたか」と保育者に声を掛けてくださいました。話を聞くと、先週児童クラブから桜ヶ丘に帰ってきた時に、年長クラスの子どもたちが、事務所前の玄関で募金箱とお礼のワッペンをいれた籠をもって赤い羽根の共同募金活動をしている姿を見て、A君が家にある貯金箱に「困っている人のために使います」と書いた紙を貼り、Bさんと共にご家族に声を掛けお金をためてもってきてくださったのです。また、在園している時に、クリスマス献金をしていたことも覚えていて「盲導犬のために使うのかな」と言っていたそうです。嬉しく思い、募金箱をすぐに用意し、優しい気持ち(お金)を二人に入れてもらいました。私たちが大事にしている聖隷の理念の「隣人愛」にもつながり、周りの人のことを考えられる子どもに育っていることが感じられ心が温まりました。