グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 12月コラム「クリスマスを共に喜ぶ」

12月コラム「クリスマスを共に喜ぶ」

「クリスマスを共に喜ぶ」

 園庭の木々が色づき始め、朝の寒さを感じるようになりました。先日きりん組(4歳児)の子どもたちが、飼育ケースの中に集めた落ち葉と水を入れて、亀のカメキチを冬眠させてくれました。桜ヶ丘で15年ぐらい飼育し、子どもたちと共に過ごしているカメキチです。子どもたちが愛情をもってお世話をする中で、命の尊さに気付き、いたわったり大切にしようとする気持ちが育ってほしいと思います。
 さて、11月末に行った父母の会主催の清掃奉仕では、園舎の内外を綺麗にし、クランツ作りやもみの木の飾りつけに協力していただきありがとうございました。今年は11月29日からアドベントを迎え、幼児クラスは3クラス合同で礼拝を守り、乳児クラスはクラスごとに礼拝を守ります。アドベント(待降節)とは、イエス様の誕生を待ち望み、準備する期間として過ごします。ここで、ひよこ組(0歳児)の1回目のアドベント礼拝の様子をお伝えしたいと思います。低いテーブルにクランツとまぶね(キリスト降誕の装飾)を並べ、カーテンを引いて落ち着いた雰囲気の中で、子どもたちは半円に並べた椅子に座りました。クランツの1本目のろうそくに火が灯り、礼拝が始まりました。保育者が、「マリア」と「天使ガブリエル」の手作りのペープサートを使って、「受胎告知」のお話を優しい声でわかりやすい言葉で伝えていました。すると、子どもたちはよく見ていました。お話後のお祈りでは、教えなくても自分から手を組む子どもがいて、その姿のかわいらしさに心が癒されました。讃美歌はまだ歌えなくても保育者の歌声を聞き歌詞の「ピカピカ」の箇所では手の平を回して楽しんでいました。0歳児の子どもたちにクリスマスの意味を伝えることはとても難しいことです。しかし、保育者や身近な友だちが『クリスマスはうれしいな』と感じる姿を見たり感じたりすることがクリスマスを理解することにつながるのではないでしょうか。共に喜びたいと思います。
また、クリスマスの意味は、①神の子であるイエス様の誕生を祝う日。②人間の罪を背負う為に生まれてくださったことを忘れずに心にとどめる。③神さまへの感謝を示す日。子どもたちにクリスマスのことを伝える時に、知識や形を伝えるのではなく、2000年前の時代の背景を踏まえつつ、その世界観を伝えていきたいと思います。