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7月コラム「アタッチメント」

「アタッチメント」

 今年は平年より早い梅雨明けで梅雨の期間は史上最短を記録しています。いよいよ本格的な夏が近づいていますね。今週は、子どもたちが楽しみにしていたプール開きを行いました。水を与えてくださる神さまに感謝し、事故や怪我がなく安全に水遊びができますようにと子どもたちとお祈りをしました。
 さて、先日研修で東京大学 発達保育実践政策センター(Cedep)の遠藤利彦氏から、乳幼児期におけるアタッチメントと非認知的な心の発達‐自発的な遊び/学びを支え・促す「安心感の輪」と題してお話を聞きました。その中で、子育ち・子育てに「たった一つの理想型」はない。なぜならば、子どもも大人(親・保育者)もみんな元来、一人ひとり違うから、それぞれの子どもと大人が置かれた生活状況も異なるから。「基本」だけをおさえて、あとは一人ひとり子どもに教えてもらいながら、また、自分の個性を活かしながら、更に自分が置かれた状況を現実的に見据えながら、「それぞれの形」を創っていくべきものとおっしゃっていました。「基本」のひとつのアタッチメントとは、怖くて不安な時に特定の誰かにくっついて安全感・安心感に浸ろうとすることであります。子どもは、何かあったらあの人のところへ行けば良いと思う「見通し」に支えられることによって自発的に遊ぶことができるようになるそうです。反対に、アタッチメントを経験できていないと心のみならず、健康に成長できなくなるともおっしゃっていました。子どもが感情の真っただ中にいる時に周りの大人が共感して崩れた感情を立て直すことができるか、保育の中で一人ひとりと向き合っていきたいと思いました。さらに、こども園で過ごす乳幼児期に、「自分は人から愛してもらえる、愛してもらえるだけの価値がある」「人を信じることができる」のふたつの感覚が形成されるように保護者の皆さまと共に子どもたちと関わっていきたいと思いました。
*非認知能力について学べる学習アニメ動画を紹介します。
http://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp/projects ongoing/reseatch/toppan/video/