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6月コラム「命あるものを大切にする」

「命あるものを大切にする」

6月に入り梅雨の時期を迎えました。“ぱらぱら”“ざーざー”“しとしと”同じ雨でも耳を澄ませてみると色々な音が聴こえます。そして、雨が滴る葉に惹かれたり、空色のような紫陽花が綺麗な季節です。外での遊びが思うようにできない日が多くなりますが、室内でもコーナーを工夫して運動遊びを楽しんだり、じっくりと自分の好きな遊びに集中できるように静の遊びと動の遊びをバランスよく、それぞれの発達や興味関心に寄り添った環境づくりをして過ごしていきたいと思います。
さて、桜ヶ丘の園舎の西側に畑がある事はご存じでしょうか。近隣の方のご厚意で畑を貸していただき毎年幼児クラスの子どもたちが中心となって野菜の栽培をしています。今年も子どもたちがクラスごとに話し合いをして、どの野菜を育てたいのか決めました。おくら、ピーマン、とうもろこし、なす、すいか、枝豆の6種類に決まりました。その後、ぞう組(5歳児クラス)の子どもたちが近隣にある「農家の店しんしん」さんに歩いて苗を買いに行ってくれました。私も引率したのですが、子どもたちは、自分が選んだ苗を大事に両手で持ってお散歩カーの中にある段ボール箱の中にそっと入れていました。また、「入れちゃうと私の苗がわからなくなっちゃう…」と手放すことに抵抗のある子もいるぐらいでした。保育者が畑を耕運機で耕して畝を作り準備をして、子どもたちが苗を植えました。そして、神さまが造られた自然の恵みを子どもたちと感謝しながら、水やりや草取りや虫退治など保育者と一緒にお世話をして野菜の生長を楽しみにしています。誰がどこかでどうやって作ったかわからないものを食べていたのでは、お世話をしての気づきや発見は生まれないでしょう。野菜を育てたり、生き物の世話をしたり、食べ物に興味を持つことは、生きる力を強くしたり、他者との協調性を高めることにもつながるのです。愛情をもってお世話をする中で命の尊さに気付き、いたわったり大切にする経験をしながら、収穫やクッキングを楽しみに過ごしたいと思います。