「あなたがたはそれぞれ、賜物をさずかっているのです」 -ペトロの手紙1 4章10節-
「賜物」とは言葉の意味からいえば「その人に与えられるもの」です。生まれつき持っている
ものもあり、育ちの中で育まれるものもあります。言い換えると「その人らしさ」でもあると思
います。
先日テレビを見ていましたら絵本「パンどろぼう」の作者柴田ケイコさんがインタビューを受
けていました。アナウンサーが柴田さんに「どうして絵本を作るのですか」と尋ねると「自分自
身が絵本をワクワクしながら絵本を作っている。だから絵本を読む人にもワクワクすることを感
じてもらいたい」子どもたちにとってワクワクすることは子どもたち自身が満ち足りた時間を過
ごすことであろうと思います。こうしたワクワクする体験をたくさん積み重ねながら子どもたち
が自分の好きなこと・夢中になれることを見つけられると「その子らしさ」の軸になるでしょう。
こういう体験を「賜物」と呼ぶのではないかと思います。
『中遠教会牧師 兵藤辰也』