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6月の聖句

いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」
テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5章16~18節


聖隷三方原病院  池谷明高
決して喜べないような時もあるのに、なぜいつも喜びなさいと言うのでしょうか。それは喜ぶべきことを見失わないためです。こうして今日も命を与えられ、新しい一日を与えられています。健康を、家族や友人、仕事を与えられています。しかし不幸と思えるような出来事、苦しみや悩み、不安は、私達の目や心を奪い、それがあたかも全てのように思わせます。
すべて悪い、また良いということはありません。常に背中合わせです。表裏一体です。失うものがあれば、同時に得るものもあります。雨はいつか必ずやみ、晴れます。また雨の日だからこその恵みもあります。短所も状況や場面が変われば長所になります。
何かにとらわれずに見るために、祈りがあります。祈るとは委ねること。しがみつかないこと。そうして離れてみると全体が見えてきます。良いものもそうではないものが同時に見え、どんなことにも意味があると気付かされます。自分から目を離すと、自分を支えるまわりの人が見えてきます。全てのことに感謝できるのです。大事なことは、誰かと共に喜び、誰かと祈りまた感謝することです。