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2月の聖句

「わたしは弱いときにこそ強いからです。」
コリントの信徒への手紙Ⅱ 12章10節


聖隷三方原病院   池谷明高
強くなりたいと思う人は多いでしょう。一方で弱さを誇る人はあまりいないのではないでしょうか。しかし人生には弱いとき、一人ではどうすることもできない時があります。そのようなとき、私達を強くする存在、それがまわりの人、隣人です。私達は誰かに支えられて強くされます。そして助けてくれる人が多ければ多いほど、一人の時よりも何倍も強くされます。
いかに他者の力を借りられるか。それはいかに誰かに委ねられるかということ。また謙虚であるかということ。自分中心では、他者の助けは得られないでしょう。誰かと助け合おうとする生き方こそ、多くの支えを与えられます。イエスの十字架の死と復活とは、自分を捨て、全てを他者に委ねて、他者によって起こされる、生かされることを意味します。自分を空にするから、そこに神様の、他者の力が働き、またたくさんの恵みが入ってくるのです。弱くていいのです。互いに弱さを認め、補い支え合う。一人で完成するのではなく、皆が一つになって完成するのです。そのように子どもたちがいきいきと生きる場所が、わかばなのです。