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待ち望む

園長 加藤可織

園庭のイチョウが黄色く色づき始め、秋を感じるようになったのも束の間。急に風が冷たくなり、寒さを感じるようになりました。先月は収穫感謝祭が行なわれ、果物や野菜の持ち寄りをしていただき、ありがとうございました。様々な果物や野菜を囲んで礼拝を守った後、子どもたちが作成したカードを持って近隣の施設を訪問しました。私もき組(4歳児)の子どもたちと一緒に第三静光園へ訪問に行きました。道中、「カード、喜んでくれるかな?」「ドキドキするな。」と言いながら歩いていた子どもたち。いざ施設に着くと少し緊張した面持ちに…施設の利用者の方々は、子どもたちの姿を見た瞬間、「かわいいわね。」「いくつぐらいかしら?」と笑顔になっていました。日々の中で歌っている讃美歌を歌うと利用者の方々は更に笑顔になり、子どもたちもその笑顔を見て緊張が和らいでいるようにも感じました。最後に一人ずつ握手をしていきましたが、子どもたちの手を握りながら「これからも元気でいてね。」「ありがとう。来てくれてうれしいよ。」と言いながら、涙を流して喜ぶ利用者の方もいました。子どもたちが来ることを心待ちにし、出会えたことを喜ぶ姿から待ち望んでいてくれたことを実感しました。子どもたちにとっても自分たちが喜ばれる存在であることを実感できたのではないかと思います。“待ち望む”姿は、普段の園での生活の中でも見られます。夕方に近づくと子どもたちは保護者の方々がお迎えに来ることを今か今かと待ち望んでいます。待っていた人が来た時の喜びは満面の笑みで表現したり、「抱っこして」と言わんばかりに両手を広げたり、時には嬉しくて泣けてしまったり…「待っていたんだよ!!」と子どもたちの気持ちの表し方は様々ではありますが、全身で喜びを表していると思います。
今年もクリスマスを迎える季節となりました。クリスマスは、救い主イエス様がお生まれになった日です。12月1日からアドヴェントの期間を迎え、わかばでもそれぞれのクラスでクリスマスを楽しみに待ち望みながら過ごし、アドヴェント礼拝を守っていきます。
1階と2階には本物のモミの木が置かれてこれから少しずつ飾り付けがされていきます。保護者の皆様も子どもたちと一緒に楽しみにしていただきたいと思います。みどり組の子どもたちを中心に降誕劇(ページェント)を行い、クリスマスの出来事を伝えていきます。もも組やき組の時から毎年変わらずに一生懸命に取り組むみどり組の姿を見て「○○の役をやりたいな」「あの洋服(衣装)を着たいな」等と憧れを抱いてきた子どもたち。先日、台本を届けてくれたみどり組の男の子がこっそりと「○○の役やりたいんだよね」と教えてくれました。イエスさまが生まれた日の出来事の中ではどの役もとても大切です。役については子どもたち自身が自分で考え、お友だちと相談をしながら、決めていきます。その姿を小さい子どもたちも見ながら、アドヴェントを過ごしていきます。ページェントで歌う讃美歌が聞こえると自然と口ずさむ姿を見ると、温かい気持ちになると共に子どもたちの中でも自然とクリスマスは大事で特別な日だと感じているように思います。園内も少しずつ飾りが増え、待ち遠しさを感じる中で子どもたちと一緒に優しい気持ちでクリスマスが迎えられたらと思います。