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11月の聖句

「成長させてくださったのは神です。」コリントの信徒への手紙13章6節


聖隷三方原病院   池谷明高

 聖書の「成長させてくださったのは神様」、というのはどういう意味でしょうか。人間はこどもだけでなく大人も、一生をかけて学び、成長していきます。私達は育てる存在でもあり、育てられる存在でもあります。たとえば私達は花を育てるために、水を与え、肥料を与えます。しかし実際成長させ、花を咲かせるのは私達でありません。
 大事なことは、私達は一人では、自分の力だけでは、成長することもまた成長させることもできないということです。命あるものは、みなまわりの支え、働きがあって成長し、生かされています。自分の思い通りには育てられません。またまわりの助けや支えなしには育てられないのです。それはこどもであろうと、誰であろうと同じです。また教育だけでなく全てにおいて言えることでしょう。他者の支え、助けなしには、どんなことも最後は行き詰まってしまいます。どれだけ他者の助けを得られるか。また他者を支える人間になっていくか。すべてのことに感謝できるようになるか。それが教育の与える豊かな実りであり、目的なのではないでしょうか。