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一人ひとりを大切に

園長 加藤可織
 
梅雨の季節ではありますが、雨の日が続くことは少なく、園庭で元気に遊ぶ子どもたちの姿が見られます。6月初旬は、大雨が降り、送迎時に道路の冠水に出くわしたり、携帯電話から避難指示の警告音が鳴り響いたりと保護者の皆様におかれましても不安や心配になったことと思います。天候による自然災害はいつ起こるか分かりませんが、園に登園している際には子どもたちが安心して過ごせるように努めていきたいと思います。今後もコドモンにて園の状況等をお知らせすることがありますので引き続き、園からのお知らせがありましたら必ずご確認をいただくよう、よろしくお願いいたします。
 先日の花の日には、たくさんのお花の持ち寄りありがとうございました。お花を手に持ち、登園する子どもたちの姿はとても嬉しそうで「これ自分で選んだよ。」「○○っていう名前の花なんだよ。」と嬉しそうに教えてくれたり、小さいクラスの子どもたちの中には花の茎をキュッと小さな手で握りしめ、手渡すことを渋る様子が見られたりと様々な姿がありました。そんな中、ホールで幼児クラスの礼拝の準備を始めると、4歳児の子どもたちが数名集まってきました。「何をしているの?」「このお花の名前は何?」とおしゃべりを楽しみながらも、花束を作るためにあちこち動く私の姿を見て4歳児のAさんが心配そうな表情で「ねえ、何かお手伝いすることない?」と尋ねてきました。私はその発言に驚いたと同時に自分で考えて声をかけてくれたことが嬉しく、「ありがとう。ゴミ箱を持ってきてくれるかな。」とお手伝いをお願いしました。そのやりとりを聞いていたBくんも「お手伝いすることない?」と声をかけてくれ、一緒に花束を作っていきました。たくさんの花に囲まれながら、子どもたちと一緒に準備をする時間は心地よく、心が温まる瞬間でもありました。花の日はキリスト教の行事として行なわれていますが、「こどもの日」とも呼ばれています。花は形や色、匂いが様々であり、咲いている場所もそれぞれ違いますが、どこで咲いていてもその存在感を感じることができ、癒やしてくれる存在であります。花と同じように私たち人間も一人ひとり、みんな違います。また、子どもたちはかけがえのない存在でもあります。側にいてくれるだけで元気をもらえたり、癒やされたり…花と同じですね。喜ばれる存在であることは、施設訪問に行った際にも実感しました。施設の利用者や職員の方々が子どもたちの姿を見た瞬間、笑顔になり、「ありがとう」という言葉に子どもたちの存在の大きさを改めて感じました。
少しずつ以前のように近隣施設の方や高校生との交流が持てるようになり、人と人との触れ合いの温かさを感じると共に様々な人との関わりは子どもたちの育ちにとって大切なことであると痛感しています。色々な経験を通して子どもたち一人ひとりが持つ力を伸ばしていけるよう、今後も保護者の皆様と一緒に育ちを支えていきたいと思います。