グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 子どもってすごい!

子どもってすごい!

園長 加藤可織

梅雨明けし、園庭では朝からセミの鳴き声が元気よく聞こえ、夏本番となってきました。園の玄関の軒先にあるツバメの巣では、今年2度目の子育てが始まりました。巣の中から顔を出す雛を見て「暑いけど、大丈夫かな。」と送迎時に親子で心配そうに眺めている姿が見られ、皆で雛の成長を楽しみにしていました。その雛鳥も最近では、立派なツバメに成長し、飛ぶ練習をしています。巣立ちもそろそろかな…ツバメにとって安心できる場所であったことが嬉しいです。
今年も熱中症アラートが発令されることが多く、戸外やプール遊びでは安全に十分に配慮しながら夏ならではの遊びを楽しんでいます。これからも急変する天気や気温等に気をつけて過ごしていきたいと思います。
7月初旬、みどり組の子どもたちは一泊保育を経験しました。その中で夜のお楽しみとしてわかばの園舎内が子どもたちの好きな絵本「100かいだてのいえ」に変身し、探検することを楽しみました。その経験をした子どもたちは、「今度は自分たちで100かいだてのいえをやりたい!みんなを招待したい!」と声があがり、準備を始め、先日、他クラスの子どもたちを招待して実現されました。お客さんとしてみどり組の保育室に行くと、手作りの衣装を着た子どもたちが“待ってました!”と言わんばかりにすぐに駆け寄ってきて「ちょっと待ってくださいね。これどうぞ。」と折り紙で作られたチーズをくれました。みどり組の保育室内は絵本のように階毎に区切られ、それぞれで役割分担をしてお客さんとしてきた他のクラスの子どもたちや職員を案内していました。自分たちで考えた言葉を言い、時に忘れてしまうとすかさず「○○ちゃん、こうやって言えばいいよ。△△だよ。」と互いに伝え合う姿があり、友だちを思いやる優しさを感じました。また、一人ひとりが自分の役割をわかっている様子が伺え、案内や説明をする姿から誇らしさと自信を感じました。そんな中で担任がこんなエピソードを教えてくれました。入り口で渡す折り紙のチーズは「わかばのみんなが来ると200個以上は作らなくてはいけない。」ということになり、担任は「できるかな。」と心配になりました。そんな時、土曜保育で登園したAくんが自ら「チーズを作っていい?」と担任に伝え、1人黙々と作り始めたそうです。Aくんは「あと○○個作らなくてはいけない。」と自分で考え、行動に移しました。自ら行動に移すことは簡単にできることではありません。“みんなで考えた「100かいだてのいえ」に招待をする”という目標(目的)があったからこそ、それを実行に移すために自分で考えて行動したのだと思います。
子どもたちの成長発達は一人ひとり違いますが、指先や体を使った遊びをすることでしなやかに体が動かせるようになったり、友だちと一緒に行なうことで関わり方を知ったりと生活、遊びの中で様々なことを経験し、学び、繰り返し行なうことで習得していきます。これからも子どもたちが豊かな経験ができるよう、私たちは環境を整え、子どもたちの“やってみたい”を実現できるように関わっていきたいと思います。
今月は夏季特別保育期間もあり、保護者の皆様にもご協力をいただいておりますがよろしくお願いいたします。