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出会いを大切に

園長 加藤可織

 今年の夏も非常に暑かったですが、園庭ではトンボの姿を見かけるようになり、少しずつ秋が近づいているように感じます。暑さが和らいでいくのは、まだまだ先になりますが、季節の移り変わりを子どもたちと一緒に感じていきたいと思います。 
 8月初旬の土曜日、小学校1年生の同窓会が行なわれました。3月までわかばで過ごしていた子どもたちですが、約4ヶ月ぶりの再会に玄関を入ってきた子どもたちからは「ドキドキする」「○○ちゃん来るかな」「恥ずかしい…」と緊張している表情が伺えました。みどり組保育室に集まり、友だちの顔を見たり、互いに話始めると表情が和らぎ、笑顔に。ホッとする瞬間でもありました。3月まで一緒に過ごしてきた仲間なので、数ヶ月ぶりに会っても変わらず接し、笑い合い、互いを気遣う姿には心が温まりました。
今年は中高生が夏休みを利用して、保育体験やボランティアで多くの学生が来園しました。その中にはわかばの卒園児の中学3年生となった子どもたちが数名いました。この中学生たちも玄関を入って来た時は、緊張した表情をしていました。背が伸び、大きくなった姿にびっくりした反面、わかばで過ごしていた幼い頃の面影はあり、“変わらないなあ”と嬉しくなりました。保育室に入り、子どもたちが「お姉さん!こっち来て」「お兄さん、これで遊ぼうよ。」「抱っこして」と言いながら来ると、初めは戸惑う表情が見られましたが、遊び出すと表情も和らいでいったように感じます。抱っこをしてもらったり、膝に座って絵本を読んでもらったり、カードゲームを一緒にしたりとたくさん遊んでもらい、そしてたっぷりと甘えている姿が見られました。たくさんの子どもたちが集まってくると困った表情をしている中学生の姿もありましたが、「ちょっと待ってね。順番ね。」と幼い子どもたちの気持ちを考えながら言葉かけをしている姿があり、数日間ではありましたが、日を追う毎に関わりが上手になっていく様子が伺えました。幼い子どもたちと実際に触れ合うことで「この子たちにはどんな風に伝えるといいのか」等考え、関わりを通して言葉かけや接し方を知り、学んでいることを実感しました。“人と関わる”ということは教えてできることではありません。実際に色々な人たちと関わることで、関わり方を知り得ていきます。これからも地域の方や近隣施設、様々な方々との出会い、関わりを大切にしていきたいと思います。そして、わかばで出会った子どもたち、保護者の方々、職員…一人ひとりとの出会いはかけがえのないものです。卒園した子どもたちがいつでも立ち寄ることができる園でありたいと思います。
本日は「防災訓練」を行いました。地震や災害時の対応について、職員間で再度確認をし、各クラスでもそれぞれ「防災の日」の話をしました。大切な命を守るために、自分たちができることを考えるきっかけになったら良いと考えます。是非、ご家庭でも地震や台風等の災害に備えてご家族で確認する機会となると良いと思います。