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一人ひとりの成長を通して

園長 加藤可織
 園庭の桜の蕾が少しずつ膨らみ始め、あっという間に3月を迎え、今年度も残すところ1ヶ月となりました。いよいよみどり組の子どもたちは卒園の日を迎えます。子どもたち一人ひとりの成長を感じ、うれしい気持ちではありますが、送り出す寂しさを感じる時でもあります。みどり組の子どもたちが自信を持って新たな一歩を踏み出すことができるよう、一人ひとりとの関わりを大切にし、この1ヶ月過ごしていきたいと思います。
 1月末から3月初めにかけて、各クラスで懇談会が行われています。園での子どもたちの様子をお伝えしながら、1年間の成長を保護者の皆さんと一緒に喜び合う機会となっています。うさぎ組(2歳児)では、子どもたちが園で楽しんでいる羽つき遊びの様子を伝え、実際に牛乳パックを使って羽子板作りをしました。参加された保護者の方々は、真剣な表情で夢中になって作り、牛乳パックに色付きテープを巻きながら「こういう模様にしようかな」「いいですね」など会話が弾み、家庭での過ごし方も話題に上がると、自然と盛り上がる様子がありました。また、みどり組(5歳児)の懇談会では、今までのお子さんの成長を保護者の方同士で振り返って話をする機会がありました。「入園した頃は体が小さくて入院することもあったけど、今は背も伸びて体も丈夫になった。」「小さい時は早く大きくならないかなと思っていたけど、今一人でいろいろなことができるようになり、自分でやろうとする姿を見ているとそんなに早く大きくならなくてもいいのに…と思う。子どもの大きくなった姿を見ていると涙が出てくる。」「本当に大きくなったよね…」など赤ちゃんの時のことを思い浮かべながら、笑顔や笑い、そして時には涙ぐみながら共感し合い、温かい雰囲気の中で行なわれました。懇談会は年間を通して、数回開催され、内容は各クラスによって様々ではありますが、保護者の方同士がコミュニケーションを取り、日頃感じていることを語り合う場となるように考えています。子どもの成長は楽しみでもありながら、子育てをしていく中で悩むこともあると思います。人は嬉しいことや困っていること、悩んでいること等自分が抱いている感情を誰かに共感してもらった時、安心感を抱きます。保護者同士で語り合う時間がそのような時間となることを願い、今後も大切な時間としていきたいです。
 子どもたちの成長は、日々目まぐるしく、その姿に驚かされることが多いです。目で見て、真似をして繰り返し行なっていく中でその子自身が習得をしていきます。様々な経験を通して成長をしていく子どもたち。花は色々な色があり、形も様々、種類も異なり、咲く時期も異なります。小さな種から愛情をこめて育て「いつ咲くかな」と楽しみに待つ…子どもたちの成長も同じだと言われます。子どもたちが安心して過ごすことができるよう、私たちはこれからもたくさんの愛情を注ぎ、子どもたちの成長を信じて待ちたいと思います。
今年度も保護者の皆様には様々なところでご理解とご協力をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。