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探究心はいつまでも…

園長 加藤可織

あじさいの花が少しずつ色づき始め、梅雨の気配を感じる時期となりました。先日は、とても天気の良い中、幼児親子遠足が行なわれました。各クラス毎にレクリエーションを楽しんだ後は、園内散策を親子でそして、友だちと一緒に行ないながら、シールラリーを楽しみました。大好きなお家の方、友だちと過ごしている時の子どもたちはとても嬉しそうな表情をしており、印象的でした。お忙しい中、ご都合をつけて参加してくださり、ありがとうございました。
さて、5月のある日の夕方、事務所に来た職員が「プールにカエルがいるのが見えたから、“オタマジャクシがいるんじゃないか!?”と思ってプールに見に行ったらオタマジャクシがいっぱいいたんです!」と興奮気味に教えてくれました。“オタマジャクシ”にどうしてそんなに反応をするのか…き・もも組がもも・うさぎ組の時、♪おたまじゃくしのバラード(作詞:新沢としひこ)という歌が好きで楽しんで歌っていました。歌い始めた頃はオタマジャクシはおらず、子どもたちは写真や絵でしか見たことがなく、実際の姿を見たことがなかったのです。そのオタマジャクシが園の幼児用プールにいたので職員もそして子どもたちも大興奮!!より身近に見えるようにオタマジャクシをケースの中に入れると、泳いでいる姿を指さして「これがオタマジャクシっていうんだ!」「わぁ~かわいい!」と目を大きく見開き、顔を近づけて興味津々。中には正座をして見ていたと思ったら、急に体を左右に揺さぶりながら上下に動かし始め、それを繰り返し行なっていたAくん。近くにいた職員がAくんのその動きをよく見ているとオタマジャクシに合わせて動いていることに気づきました。そのエピソードを共有する中で、子どもたちはまず興味を持ち、そして“なんだろう?”“どうしてそうなるのかな”と不思議に思うと「もっとよく見てみよう」「もっと知りたい」等、探究心へとつながっていくのではないかと思いました。その時に関わる大人が一緒に興味関心を持ち、子どもたちと一緒に調べてみたり、成長していく過程を楽しみにしたり…共に関わっていくことで子どもたちの“知りたい”“やってみたい”という気持ちは大きく育っていくと思います。先日、プールの水を抜いた際には、オタマジャクシはもちろんのこと、カエルやヤゴもおり、子どもたちは更に大興奮!カエルがジャンプする姿を実際に見て、「こうやってジャンプしていたよね!」と子どもたちは何度も何度も披露をしてくれ、得意気な姿が印象的でした。実際に体験することで子どもたちにとってはとても印象深くなり、記憶として残ることを私自身実感する出来事でした。子どもたちにとって様々な経験ができるよう、園で過ごす日々を大切に過ごしていきたいと思います。そして、興味関心、探究心は大人になっても忘れず、時に子どもの目線に立ち、視野を広げ、子どもたちとの関わりを大切にしていきたいと考えます。