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懇談会を通して

園長 加藤可織
 
今年の梅雨入りは例年より遅く、雨の時期が来たかと思えば雨は降らず、日差しが強く暑さが増したりと予想外なことが多いと感じると共に急な天気の変化に自然の不思議さを感じる時でもあります。雨は時に自然災害をもたらすこともありますが、植物の生長やカタツムリやカエル等の生き物にとっては欠かせない物でもあります。雨の日は蒸し暑く、湿気に悩まされることも多く、大人にとっては気持ちも落ち込みがちですが、子どもたちはなんだか嬉しそうな時はありませんか。長靴が履けること、傘をさすことが嬉しかったり、水たまりの中に入り、足踏みをしてみたり…いつもと違う状況にきっとワクワクするのでしょう。子どもたちが感じていることを一緒に行なってみたり、「雨の音ってどんな音がするのかな」「雨の日はどんな匂いがするかな」等、普段との違いを感じてみたりと自然の不思議さを感じることで新たな発見があるかもしれないですね。日々の中でこれからも子どもたちと一緒に五感を使って感じていきたいと思います。
 6月は乳児クラス(ひよこ・りす・うさぎ組)の懇談会が土曜日に行われました。4月から新しい環境になり、初めは泣いていたり、不安そうな表情をしていた子どもたちも3ヶ月経つと職員や保育室にも慣れ、笑顔が見られます。懇談会の中で普段の様子、楽しんでいる遊びを伝えると保護者の方からも安心した表情が見受けられました。先日のうさぎ組の懇談会では、子どもたちが行なった制作物(紙コップロケット)を見てもらい、保護者の皆さんにも子どもたちと同じように紙コップに絵を描き、ロケットを制作してもらいました。紙コップに絵を描きながら、「素敵ですね」「かわいい」「私もそういう感じにしようかな」「シール貼るとまたいいですね」「楽しいなぁ」と夢中になって制作を楽しんでいる様子が伺え、自然と会話も弾んでいました。お家での過ごし方やお子さんの好きなこと、「こういう時はどうしてますか?」等で話が盛り上がっている様子が伺え、普段送迎時ではゆっくりと話をすることができない保護者の方同士が話をするきっかけとなったのではないかと思います。
今回、うさぎ組では子どもたちが楽しんでいる遊びを保護者の方にも実際に体験していただき、身近にあるものを使うことでおもちゃが作成できること、ご家庭でも親子で遊びを楽しんでもらいたいことを目的として行ないました。懇談会は、園での様子を知っていただくと同時に保護者同士での関わりも大切にしていきたいと考えています。同じ年齢のお子さんを持つ保護者同士が語り合うことで同じ悩みを抱えていることに安心感を抱いたり、「こういう方法もあるんだ」と新たな気付きを得たりすることがあります。入園してから卒園するまで長い方で約6年をわかばで過ごします。その中で子育てをしている仲間がたくさんいることは心強いのではないかと思います。これからも子どもたちを真ん中にして保護者の方々、そして職員が共に子どもたち一人ひとりの成長を喜び合える存在でありたいと考えます。