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互いの関わりを通して

園長 加藤 可織
暑い日が続いておりますが9月となり、季節は秋へと移り変わっていきます。虫の音が聞こえるようになったり、園庭の木の葉が色付いてきたりと季節の移り変わりを五感で感じながら、過ごしていきたいと思います。
本日は1日を通して『防災訓練』を園内で行います。災害時の対応について、職員間で再度確認をし、各クラスでもそれぞれ『防災の日』の話をしました。大切な命を守るために、自分たちができることを考えるきっかけになったら良いと考えます。是非、ご家庭でも地震や台風等の災害に備えて今一度ご家族で確認する機会となると良いです。
 今年の夏は、聖隷クリストファー高校の野球部が甲子園に出場し、園周辺だけではなく、浜松市内が盛り上がったように思います。惜しくも2回戦で敗退となってしまいましたが、甲子園出発前に野球部に会いに行ったみどり組の子どもたちは「甲子園から帰ってきたら会いに行こう」と話したことを覚えており、“頑張ったお兄さんたちに何かしてあげたい!”と、メッセージボードとメダルを作ることにしました。メダルは何個必要か、インターネットの情報では部員数は73人とのことで担任が伝えると「たくさん作らなきゃ!」とみんなで作り始めました。野球部のグラウンドへの訪問は急遽決まったため、メダルの仕上げを急ピッチで進めることになり、私も手伝いに行きました。メダルにリボンをホッチキスで止める作業を私がすると、「次は何をする?」「テープがないから持ってこようか。」「私、テープ貼るよ。」等子どもたち同士で話をしながらそして、分担をしながら、協力し合う姿を見ることができました。「お兄さんたち、喜んでくれるかな。」と思いを弾ませながら、準備をし、完成すると「さあ、行こう!」と早く行きたい気持ちと緊張した気持ちでいる様子が伺えました。自分たちが作ったメダルを野球部一人ひとりにかけ、「ありがとう。」と言ってもらえた子どもたちはとても嬉しそうでした。“誰かのことを思い、その人(人たち)の為に何かをしてあげたい”と思う気持ちは、様々な人との関わる中で自分が経験しているからこそ育まれることだと思います。聖隷の保育・教育理念の中には『愛されて、愛する心を知り、お互いが大切な存在であることを知る。』とあります。自分が周りの人に愛されることを知り、自分にしてもらい心地よい、嬉しい気持ちを経験することで今度は隣りにいる人に同じように接してみよう、関わってみようと思う心が育ってくると思います。これらのことは、教えてできることではなく、自分が経験してできることです。互いに思い合う心が育まれるような関わりを私たちはこれからもしていきたいと思います。