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2012年11月


鼻からの内視鏡検査について

こんにちは。健診センター 医師の楠目です。

たまにはまじめに私の専門の内視鏡検査のお話でも。


いわゆる胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)には、レントゲンを使った胃のバリウム検査(胃透視検査)に比べて多くのメリットがあります。もちろん胃透視検査にもよいところはたくさんありますが、透視では胃液の量や粘膜の状態、病変の場所などによっては病気の早期発見が難しい場合があり、また検査を受けていただく際にも体力が必要で、台の上で左右に体を回していただいたり、台が立ったり横になったりするため、特にご高齢の方には難しい場面もあるかと思います。また飲み込む機能が落ちているとバリウムを誤嚥(バリウムを肺に吸い込んでしまうこと)をすることもあり、その点では内視鏡検査の方が年齢、体力にあまり影響されずに検査を受けていただけるメリットがあります。

とはいうものの内視鏡検査は苦しいというイメージが先行し敬遠されている方も多いのではないかと思いますが、当院ではそういった方にはお鼻からカメラを入れる「経鼻内視鏡検査」をおすすめしております。通常の口からの内視鏡と比較して画質や操作性などで一部劣る部分があるのも事実ですが、丁寧に検査をすることで検診としての検査の精度自体は口からの内視鏡と変わりません。検査自体は実質5分程度で、検査後の下剤も必要ありませんので、普段から便秘気味の方でも安心してお受けいただけると思います。

ただし病状や検査目的によってはご要望に沿えない場合もございますので、ご希望の際には一度担当医や受付、看護師などにご相談ください。

11月29日


健診センターに、今年も○○○登場!

11月に入って急に気温が下がり、あっと言う間に季節が変わったように感じます。湿度も下がり、仕事中の手のカサつきが気になってきました。健診センターでも、例年同様加湿器が登場しました。小さいですが、朝から晩までフル稼働の働き者です。

11月27日 健診センター 検査技師 S


秋晴れのもと

11月3日(土)に関東地区に展開される聖隷関連施設によるソフトボール大会が開催されました。我が健診センターからも男性事務職員全員が参加しました。
(写真を参照・・・ピッチャー:課長、キャッチャー:係長、ファースト:私、以上3名)
結果は9施設中3位。なかなかの成績です。
このところ大分涼しくなり、運動には最適の季節になってきました。
最初から頑張りすぎず、筋肉痛にならない程度の適度な運動をしてみてはいかがですか!
ちなみに、係長Kさんは頑張りすぎのため翌日から2日間、下半身の筋肉痛に襲われたそうです。

11月9日 健診センター 事務K


つよがり

こんにちは。健診センター医師の楠目(くすめ)です。


私は自分のこれまでの人生を後悔していません。

不注意で大ケガをしたことも、努力を惜しんで大切な試験に失敗したことも、夢を叶えるより今の安定した生活を選択したことも、本心でないことを言って大切な人を傷つけてしまったり、もう二度と会えないのに本当の気持ちを伝えることができなかったことも。

人一倍こまかな事が気になる性格で、突然過去の出来事が脳裏をよぎり胸が苦しくなることさえあります。でも後悔はしたくありません。

後悔なんてしようと思えばいくらでもできます。でも過去には二度と戻れないのです。
だからせめて「ああ、あの時の失敗があったからこそ今の自分があるんだ。」と昔の自分を誇れるように、過去の失敗や過ちが「後悔」ではなく「糧(かて)」となるように努力していきたいと思っています。


未だに胸を締め付けるあの日の出来事がいつかきっと自分の誇りになるように、人生の最期で「私は自分の人生を何一つ後悔していない」と胸を張って言えるように、今必死にもがいて生きています。

11月8日


命の重さ

こんにちは。健診センター医師の楠目(くすめ)です。


子供はどこで学んできたのか、教えていないようなことをやったり言ったりして、「一体そんなことどこで覚えてきたの!?」と親を驚かせることが多々あります。汚い言葉遣いだったり、ませた言い方だったり、子供の成長を頼もしく思う反面、悪いことを覚えてこないか心配させられたりもします。

暑い夏のある日、私の小学3年生になる息子が家に入り込んだ虫を捕まえて、「ドアをあけて~!」と騒いでいたのでどうしたのかと尋ねると、捕まえた虫を外に逃がすのだといいます。「そんなことしたらまた入ってくるよ。ティッシュにつつんで捨てたら?」と私が言葉をかけると息子は私にこう言いました。

「だって虫がかわいそう。人間の命も虫の命も大切さは同じだよ。」

思ってもいなかった返答に一瞬とまどいながらも少しうれしく思い、
「一体そんなこと、どこで教えてもらったの?」と聞いてみました。
すると、
「教えてもらってないよ。前から知ってた。」とのこと。

おそらく小さいながらもいろいろな経験をし、一生懸命自分なりに考えていたのでしょう。
虫を殺すように命じたことを私は少しはずかしく感じました。


私たち人間は生きるために食料として家畜を飼い、魚を養殖し、草木を植えています。健康的な生活を送るため、多くの生き物の犠牲の上に新薬や新しい治療法の開発が行われています。また自分たちの豊かな生活のため他の生き物の生息地を破壊したり、害獣・害虫とのレッテルを貼って排除しようとさえしています。
医師という職業柄、人間の命と虫の命が同じ重さだなんて決して言えません。それでも生き物の命の大切さは十分理解しているつもりです。だからこそ私はこれまでこれらの事に目をつむり見て見ぬふりをしていました。人間が生きるためには他の生き物の犠牲は仕方ないと自分自身を納得させていました。

少し感覚が麻痺していたようです。

子供の澄んだ目には本当に大切なものが見えていたようです。きっとその瞳には光り輝く命であふれる豊かな世界が広がっていることでしょう。

そのやさしい気持ちをずっと持ち続けたまま成長してほしい。
父として、そう願わずにはいられませんでした。

11月1日


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