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園長コラム

11月 「子どもと共に」

公園の落ち葉が赤や黄、オレンジへと姿を変え、お散歩が一段と楽しい季節になりました。
10月15日(土)には、園行事「みんなであそぼう」にご参加下さりありがとうございました。この「みんなであそぼう」は、子どもたちが日頃楽しんでいる遊びを親子で一緒に楽しんでいただくこと、園での様子や遊びの意味と遊びを通した育ちを知っていただく機会として行っています。0~1歳児クラスでは、日頃慣れ親しんでいる保育室やホールにて親子で一緒に体を動かし園での遊びを体験していただきました。また、2歳児クラス、3~5歳児クラスでは、2年ぶりに城北小学校をお借りし、親子で一緒に思い切り体を動かしました。
この「みんなであそぼう」を行うにあたり、特に幼児クラスでは子どもたちに意見を聴きながら、一緒に内容を考えたいという思いが保育者の中にありました。3歳、4歳、5歳、各発達に応じて子どもと話し合いながら、意見を拾っていきます。そして、子どもと一緒に行事を作っていくことを大切にしてきました。その取り組みの一つとして、今回は5歳児ゆり組のエピソードをご紹介します。
ゆり組では、「みんなであそぼう」の内容を決める際、親子で行いたいことを子ども会議で話し合いました。そこでは普段楽しんでいる遊びのドッジボールの意見が上がり、当日は「親子混合ドッジ」と「親チームと子どもチームのドッジ」に意見が一致しました。その日からドッジボールで勝つための作成会議が行われていきます。大人は強いからどうしたら勝てるのか子どもたちが考えた案として、子どもチームには保育者が入ることになりました。チームに入る保育者は3人と決めた上で、さて誰を選ぶのか?意見が交わされます。「美紀先生がいい」「めぐみ先生は?」「怜奈先生は?」「でもばら組の先生が2人とも出たら、ばら組さん見る人いなくなっちゃうじゃん」「そうか、じゃ―どうする?」と話し合いは進みます。子どもたちに選んだ理由を聞くと「ボールを強く投げられそうだから」「よけるのが上手そう」と勝つために強そうな人を考え選んでいたのです。なかなかいいところをついてる!保育者のことを良く見ているなと感心します。残り1人を決める話し合いが進む中、Aくんからの「本当に強いか分からないから、見てみないと決められない」という発言により、ゆり組主催の選考会をすることになりました。2人の先生が園庭に呼ばれ、ゆり組が見守る中キャッチボールを行います。子どもたちが決めたテストは「投げる強さ」「キャッチ力」「飛距離」をポイントに見るということで早速始まりました。保育者が少し手加減すると子どもから「今ズルしたでしょ」「ちゃんと投げて」と注意が。勝つための選手選抜も子どもにとって重要なのです。そして2人のうち1人の保育者が見事選ばれ、子どもチームのメンバーがようやく決まりました。選ばれなかった保育者については、「ゆり組同士のドッジボールに入れたらどう?」と保育者の活躍の場を考える発言もあり、他者を思い遣る視点で物事を考えるゆり組の姿には感心し通しでした。
保育所保育指針の「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」の一つに「協同性」があります。この「協同性」とは「友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。」というものです。「皆で勝ちたい」という共通の目的を持ち、話し合い、試行錯誤を重ねてきたゆり組の活動は、まさにこの「協同性」そのものだと実感したのです。子どもたちが共に過ごす友だちを仲間として認め合い、日々の積み重ねを通し育まれたものです。行事の日が特別なのではなく、日々の保育の積み重ねを通して行事を経験し、さらに遊びを発展して成長していくそのプロセスをこれからも大切にしたいと改めて思いました。