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園長コラム

3月 「 卒園を前に 」

3月に入り寒さも和らぎ気温も温かくなってきました。先日、公園に行くと背の高いつくしがたくさん生えていました。もう、春ですね。
温かくなり気持ちも緩み始める頃ですが、社会全体では“新型コロナウイルス”の報道が毎日のようにされて、気が張り詰めているのではないでしょうか。皆様にはお子様の体調管理や検温等の対応に感謝いたします。今後も浜松市からの情報を皆様にもお伝えしながら、感染予防にあたりたいと思います。事務室前の連絡ボードにも対応について掲示をしてありますので、必ずご確認ください。小さな命をお預かりしている場所として、引き続きできる予防に努めてまいります。
今月は年長児の卒園を前に、様々な行事を予定しています。しかし、このような状況ですので、行事を中止したり、内容を変更して行います。卒園式に関しましても内容や参加者を変更して行う予定でいます。幼児クラスの皆様には後日、改めて詳細をお知らせ致します。
 2月中旬に年長児は卒園遠足に出かけました。今年の行き先は「竹島水族館」です。貸し切りバスに乗って出発をしましたが、子どもたちはもうそれは朝から大興奮で、バス内でも元気な声が飛び交っていました。現地では水槽の中の生き物を見ることはもちろん、アシカやカピバラのショーを堪能し、タッチプールではタカアシガニやグソクムシ・サメ等にも触れることができました。生き物に触れた子どもたちからは、「サメのお腹はポヨポヨしていて気持ちいい!」、「カニの体は触ると痛そうだけど、ゆっくり触ると全然痛くないよ。」等、それぞれが感じたままを言葉で表現していました。本物をじっくり観察し、又、実際に触れることでその生き物の生態がわかることもあります。改めて本物にふれることがこの時期には大切なことだと感じました。
今年の年長児は絵を描くことが大好きなお子さんが多く、今回の卒園遠足でもスケッチブックとクレヨンを持って出かけました。実際に見たり、触ったりしたことをその場で絵に表現する子どもたち。それぞれが感じたことを表現できることはとても素晴らしいことだと思います。今回の卒園遠足は友だちや保育者との思いでづくりだけではなく、生き物を見て触って、そして絵に表現できたことも子どもの成長にプラスになったことと思います。
ちなみに、卒園制作でも得意なことを活かし、各園庭の看板や、手の平を使った動物絵画を作成しました。また、園内に飾りますのでぜひご覧ください。
 今年度も残りひと月となりました。今年度は園舎の改修工事もありご不便をおかけしましたが、保護者の皆様には園の運営にご理解とご協力をいただきましたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


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2020年4月8日
園長コラム
空の青と色鮮やかな草木の緑が美しい季節になりました。4月の保護者会総会、懇談会につきまして、感染症対策の為書面での決議、クラスを限定しての懇談会とさせて頂きましたが、ご理解ご協力を頂きありがとうございました。
先日のことです。保育室で子どもと遊んでいると「あっ」といって、その場に立ちどまった1歳児のAちゃん。その視線の先を見ると、一羽のすずめが植物の枝にとまっています。すずめは、小さく羽ばたくと今度は枝先の葉の下をついばんで何かを食べています。私は、“もしかしてすずめに気付いたのかな”と思いましたが、Aちゃんに話しかけたくなるのをぐっとこらえ視線の先を一緒に見つめ様子を伺います。そのうちAちゃんは「ちゅんちゅん」と言いながら、窓に駆け寄り近づいていきました。するとすずめは気配を感じたのかパッと飛んで行ってしまいました。Aちゃんも立ち止まりじっと見つめています。その後、ぱっと振り向いて私の方を見たので「行っちゃったね」と声を掛けると、確かめるようにもう一度すずめがいた方を見つめていました。この時、Aちゃんはどんな気持ちだったのかな。私の掛けた言葉はAちゃんに寄り添ったことばだったのかな?共感できていたのだろうか?と改めて思いました。「共感」は大切なのですが、なかなか難しいものです。この「共感」について、3月末に行われた聖隷のこども園・保育園合同研修会にて学んだことがありましたのでご紹介します。井桁容子氏(非営利団体コドモノミカタ代表理事)による「共感から子どもと関わる保育」という講演会がありました。講演の冒頭では、「一枚の写真から分かることを書き出しましょう」とワークを実施しました。その写真には、戸外で地面に座り斜め上をじっと見つめている子どもが映っています。周囲には草木や花や砂あそびのバケツが見えます。その写真から分かることを自分なりに書き出し、ワークの回答を周囲と分かち合いした後、井桁氏からは次のようなお話がありました。「写真から確実にわかることですよ。子どもが見ている先は映っていないのに、何かわかっているように答えているのは(飛行機や鳥が見えていると答えた人)、分ったつもりになっているんです。それは妄想です。その様な回答をする人は主任、園長などベテラン保育者に多いです。」とお話がありました。そして井桁氏はこう続けます。「ちゃんと聞かず、自分の思い込みで動く、無いことを勝手にイメージし妄想で決めつける。先入観では間違ったことを投げつけてしまう事がある。一人ひとりのものの見方を自覚することから保育は良くなります。」と。普段、話を聞いているようで自分の都合の良いように聴き解釈していること、分ったつもりで思い込み、感覚で捉えていることがどれだけあったのだろう…と反省したのでした。「共感から子どもと関わる保育」には、まず自分自身がどういう風に物事を見て捉えているか、視点の見直しから始まると実感したのでした。この講演では、「ダメでしょ派」と「いいね派」のお話もありました。子どもがティッシュの箱から大量にティッシュを出す姿を見た時、あなたならどんな風に捉え対応しますか?と問いがありました。「ダメでしょ派」は、「子どもは何もわかっていない」という捉えから始まっている見方であり、「だから教えなくては」という対応になる。つまり、その行為をしてはいけない、注意する行為と見て「ダメでしょ」という言葉掛けになるのですね。もう一方の「いいね派」は、「子どもの行為には訳がある」と捉える見方です。「自分で出すことに面白さを感じて試している」「分かるようになった」と受け止め、「この箱にはスカーフを入れるからそれで遊ぼうね。ティッシュは鼻を拭く時に使おうね。」と伝えることで、幸せな子どもが増えるとお話されていました。子どものすることが時に、大人にとってはちょっと困った行為、やめて欲しいと思える行為に見えることもあります。危険が伴うことはすぐに対応することが必要ですが、子どもがしている行動、行為には訳(理由)があると見ることで、「困ったな」が「そうだったのか、おもしろいね。」に変化し、子どもは「気持ちを分かってくれた」と感じることができるのだと思います。子ども理解を深めていく為に、子どもの思いになって分かろうとする「共感」と相手に耳も心も目を傾けて分かろうとする「傾聴」が大切であることを再確認しました。
 ひばり保育園では、保育の真ん中に子どもを置き、子どものやってみたい気持ち、思いを尊重し、子どもの主体性を育む保育を大切にしたいと考えています。一人ひとりのお子さんの姿に目や耳、心を傾け、思いや考えを大切に受け止めながら、お子さんの育ちを支えいきたいと思います。