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園長コラム

「 冬を楽しむ 」

厳しい寒さの中、保育園のひつじ広場周辺では、水仙が葉を出し、花芽を出し、蕾を膨らませて…最近では沢山花を咲かせています。少しずつ春が近づいてきていることが感じられますね。多くの人には嫌がられることの多い今この時期の寒さですが、園では冬を楽しむ様子があちらこちらで見られています。
 大寒波到来の予報を聞き、まず心躍らせたのは何を隠そう職員です。「絶対氷が出来るよね。」「今から水を撒いておいたら霜柱が出来るかな?」事務所ではそんな声が聞こえてきました。そして用意されたのは絵本『バケツのこおり』(福音館書店・ちいさなかがくのとも2022年1月号)。5歳児クラスでは、絵本を見て早速氷の準備が始まりました。それを見て一緒に準備をした4歳児クラスのAさんはその日の帰りに園の玄関でひと騒ぎ。帰路を急ぐお母さんと妹に、「氷が出来てるかどうか、(皆で仕掛けた園庭に戻って)見てきたい!」と主張するのです。氷を仕掛けたのはつい数時間前。でも期待感で胸いっぱいです。
 翌朝、子どもたちの期待通り、氷は出来ていました。でも凍っていないものもあります。4歳児クラスではそれを基に早速「こども会議」です。「どうしてだろう?」「他の水もやってみたら何かわかるかな?」そして、1.色水2.葉っぱ入り3.泥水、そして…4.醤油という提案も。クラス皆で準備をしました。その翌日には、「パパが、塩を入れると凍るよ。って言ってたよ。」そんな報告もあったようです。コドモンの活動記録を見て、お家の方々も保育に参加してくださるのは、園としても大変嬉しいことです。
さらに翌朝…2歳児クラスが園庭に遊びに行って、お兄さん、お姉さんの仕掛けてあった氷を発見!色水も凍っていて、「冷たい!」「これは赤!」と存分に楽しみました。そして「作ってみたい。」と子どもたち。「どうやって作るのか、お兄さんたちに聞いてみよう。」と、午後のおやつの後、1階に降りてきました。
さて、さらに翌日。私の出勤時には、1階のテラスの方から歓声が聞こえてきていました。普段ならばその時間聞こえることのない、大きな声です。2歳児クラスの子どもたちが仕掛けたものにも氷が出来ていたのです。それをまず確認したのはお兄さんたち。2階にいる年下の子たちに知らせたくてたまりません。そんな中、Bさんが仲間に提案しました。「“氷出来てるよ”って言うんじゃなくて、“氷、見てきたら?”って言ってあげよう。」年下の子たちの心に寄り添う5歳児クラスの子たちのことを知ったのは担任の報告からでしたが、私も心がとても温かくなりました。その後、教えてもらって仕掛けた氷が出来ていることを知った2歳児クラスの子どもたち。牛乳パックを使って作ったので、パックの中でカラカラと音をさせて、それはそれは嬉しそうです。嬉しさのあまり、「お家に持って帰りたい!」とのこと。お昼寝の時間、2歳児クラスの廊下の棚の上には、ビニール袋に入った牛乳パックが、静かにたくさん並んでいました。
2018年に『保育所保育指針』が改定され、追記された「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」の中の「6.思考力の芽生え(疑問を持ち、考え、試行錯誤する)」を中心として「協同性」や「自然との関わり・生命尊重」、「豊かな感性と表現」など、複数の項目に関わる育ちが垣間見えるこれらの日々の生活や遊び。子どもたち一人ひとりの育ちの支援を、今後も日頃の保育・教育を通し、また、保護者の皆様ともご一緒に行っていきたいと思います。