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園長コラム

「 安心して生活する  」

 新年度がスタートして、早1か月が過ぎました。今春入園されたお子さんも、進級されたお子さんも、誰もが少なからず環境の変化を経験し、戸惑いや不安が見られた1か月だったことでしょう。慣らし保育が進み、保護者の方から離れると、保育者の関わりを拒否するかのように身体を振り払い、泣いて涙を流しつつ、保育室内の状況をよく見ていた A さん。昨年度から一緒のクラス(持ち上がり)の保育者を求めて「〇〇先生がいい。」と涙を流し、傍を片時も離れずにいた B さん。表面的にはわかりにくくても、緊張した面持ちで周りをキョロキョロとよく見ていた C さん。それぞれが今では、自分の好きな遊びに没頭したり、他の保育者と顔を見合わせて笑い合ったりと、少しずつ安心できる場所、物、人を見つけられていることが感じられます。ご家庭でのお子さんの様子はいかがで
しょうか?いつでも、どんなことでも、是非園にお聞かせくださいね。
 私どもひばり保育園では、①特定の保育者との関わりの中で安心感、信頼感を育む。②見通しをもって生活する。
この2つを目的とし、特に0~1歳児クラスにおいて、『緩やかな育児担当制』による保育を行っています。特定の保育者が、継続して特定の子どもの食事、排泄、着脱など日常的な生活援助を行うことで、子どもと保育者が頻回に交流し、情緒的な絆を深めていきます。園目標の一つ目、「愛されて愛することを知り、お互いが大切な存在であることを知る。」にも通ずる部分です。私が園内を行き来していますと、1人でじっくり遊んでいたお子さんが、私の存在に気づき、不安そうな表情を浮かべながら、一目散に担当保育者のところへ走っていく…そんなことも時折あります。折角、夢中になって遊んでいたのにそれを邪魔してしまい、申し訳なく思うのですが、同時に、日中の長時間を過ごす園内で、保護者の皆様の代わりにはなることが出来ないものの、安心できる大人を見つけ、信頼を寄せてくれていることが感じられるのは大変嬉しいことです。この安心感、信頼感が土台となって、保育所保育指針に示される「幼児期に育ってほしい 10 の姿」に繋がっていくのです。どの年齢のお子さんにおかれましても、安心して生活できることを基本に置き、今月も保護者の皆様と共に、お一人おひとりの大切な育ちを支援していくことができましたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。