夏の体験

本格的な夏が到来です。子どもたちの水あそびの歓声が2階テラスや園庭のプールから聞こえてきます。年長クラスは南御厨幼稚園さんのご好意でこの夏も度々プールをお借りしています。旧園舎の時は同じ大きさのプールがありましたが園庭の面積の確保の為、やむを得ず組み立て式にしました。でもやはり大きなプールはいいですね。気持ちよさそうに魚のように潜ったり浮かんだりしています。
7月は年長組(ひまわり)がお泊り保育の為に掛川のならここの里キャンプ場に行ってきました。4月当初は年長になるとお泊りをしなくてはいけない。と子どもたちの何人かは“行きたくない”と気に病んでいたようです。ご家族もまた然り。「大丈夫かしら」と心配されたのではないでしょうか。当日までの準備を保護者と一緒に進めていくうちに、また“ならここ”ではね・・と担任からの話を聞くうちに不安から楽しみに変わっていったようで当日はすっごく元気に出発できました。あいにくの天候でしたがそれも自然と相談しながら活動を進めました。結果、短くなった活動もありましたが、川遊びも含めすべて経験することができました。
 あゆのつかみ取り、その塩焼きをガブリとほおばる、雨上がりの散歩に行くと蟹もあちこちに散歩していて大興奮、キャンプファイヤーの火を見ながら家族を思う、職員の劇“桃太郎”を見て大笑い、睡眠前は秘密の家族からの手紙に涙したり、照れたり。涙有り笑い有りの2日間でした。今年のひまわり組は人数も増え、元気な子どもたちも多い中、大丈夫かな?と私たちも心配しましたが、自然の力はすごいですね。子どもの目がキラキラと輝き、あちらこちらに関心が向き、夢中になってあそび、心が満足感で溢れていたようです。それが職員の話に耳を傾けたり、身の回りのことを自分で行ったりに繋がっていたようです。
 
 先月の29日に行われましたグローバル子育ての講師“鈴木光男先生”(クリストファー大学教授)のお話が上記の子どもの経験とリンクしました。
『子育ては能力を高めることのみに傾いてはいけない。容量を広げることが大切。例えば積み木のように大人が高く積み上げる(能力・知識・技術)・・(早期教育)と不安定でくずれてしまうが土地を広げていくことで土台がしっかりしどんどん積み重ねることができる。教育でもっとも大事なのが根本的な感覚・行動の器ができる幼児期です。その時期は自然と接することに尽きるでしょう。』