『 自然の恵みに感謝して 』
石川 綾乃
夏日を観測する日もあり、梅雨明けがもう少しでしょうか。時折顔を見せるお日様が夏の訪れを感じさせてくれます。
夏に備えて十分な栄養・睡眠を確保して、健康第一にワクワク楽しい夏を迎える準備しましょう。
7 月 7 日は七夕です。「笹の葉さらさら~♪」楽しそうな歌声が聞こえてきます。お忙しいとは思いますが、ご家庭で夜空を見て天の川をお子さんと一緒に探してみるのも素敵ですね。
上記のように星もそうですが、子どもたちの育ちの中で【自然】はとても大切です。しかし、今の子どもたちの育つ周りの環境はどうでしょう?太陽、土、水、光、風、動植物はなかなか身近に感じられませんね。着実に温暖化が進み、地球は危機的な状況にあります。夏の猛暑だけでなく自然災害、疫病等、私たちではどうすることもできない歴史上にもなかったことが近年増えてきています。
自園には園庭はありませんが、大きなデッキがあります。保育室に繋がっていますので保育室の延長として利用したり、プール遊びを存分に楽しんだりしています。大きなプールを 2 つ出しても十分な広さなのですよ。保育園は、乳幼児期の人格形成の基礎や生きる力の基礎を培う場として、家庭にはない恵まれた環境であると言えます。恵まれた環境(自然から吸収するもの、安心で安定した生活、様々な人とのふれ合い等)の中で、心も身体も豊かに育まれていくことが伺えます。
先月の「花の日」もそうです。天候に左右されながらもご協力いただきありがとうございました。いつも私たちを愛してくださり、私たちにも花にも必要なものを与えてくださる神さまに感謝の思いを込めて礼拝を守ることができました。その感謝の思いは、花を持ってきてくれた各ご家庭、花そのもの、また皆で礼拝が守れることに繋がり、感謝の思いが溢れました。礼拝後、訪問にでかけると、どこに伺っても大歓迎でした。訪問は神の愛をわかち合う感謝の時です。わかち合うことでつながりを確認し、お互いの存在を感謝する思いが広がっていきます。出迎えてくださった方々の笑顔の素敵なこと…!優しく温かい笑顔は、花や子どもたちだけでなく、職員にも向けられました。「ありがとう」を伝える相手がいることは嬉しいものですね。愛らしい花や子どもの持つその存在の圧倒的な尊さ不思議な力の大きさにも改めて気づかされました。私たちは花を育てる際、その花に適している方法で育てていきますが、必ずしも咲くとは限りません。ましてやきれいに咲くのかもわかりません。聖書に「成長させてくださったのは神です」とあるように、人の思い通りになるものではないのです。子育ても同じです。大人本位ではなく、その成長は花自身、子ども自身の力があってこそ成り立つもので、どの花にもその花にしかない美しさがあり、精一杯花を咲かせている姿は子どもの姿と重なります。一人ひとり違っていい、誰と比べるものでもなく、その子だけのものを大切に伸ばしていくことが、その子らしい花を咲かせることにつながることだと思います。大人も同様にその人らしくですね。
最後になりますが、先月「聖隷保育学会」が開催されました。自園の研究を発表するだけでなく他園の発表を聴き、聖隷のこども園・保育園の保育について共に学ぶ日です。自園は、【今を生きる子どもたちと、そのご家族を支える者としてどのような支援ができるのか、どんな園でありたいのか。】を発表しました。私たち保育者は、日々子どもの姿に心を動かされ、豊かな気持ちで明日の保育(次の展開)へ繋げていきたいと考えます。子どもたちにとっての研究ではありますが、保育者にとっても深い学びの時となりました。