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園長コラム

『 春の日差しのようなあたたかい一年を… 』

  石川 綾乃
春の優しい日差しが子どもたちをあたたかく包んでいます。この朗らかな陽気で育つ草花同様、子どもたちがすくすくと健やかに成長することを願います。新しい環境で大人も子どもも戸惑うことがあるでしょうが、皆で支え合い、何よりも子どもたちを真ん中において考えることのできる温かい園でありたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
年度末には職員研修・次年度準備のためのご理解とご協力をありがとうございました。聖隷こども園・保育園の年度末合同研修会を行うことができ新年度に向けての学びの時となりました。(磐田地区、宝塚地区等遠方の園はリモートで繋がりました。)始めに、兵藤牧師から聖書の箇所【一つの体、多くの部分】のお話を伺いました。「一人ひとりにしかできない働きがある。小さなことも大きなこともどれも尊く意味がある。それぞれの働きに異動や退職の時に離れて気づくのではなく一緒にいる時に気づけば感謝となる。また、見えない血管は必要なものをそれぞれのところに届け、いらなくなったものを引き取る役目がある。」と話してくださいました。子どもたちに関わる職員一人ひとりの働きに感謝し、その一人ひとりが大切な存在であることを改めて感じることができました。同時に何もできていない私ではありますが、私には私の働きがある、自分の持っている力を精一杯使おう、と思うことができました。次に、聖隷こども園めぐみの冨永園長から【聖隷の理念と歴史】のお話を伺いました。1926年の成り立ちから現在までの聖隷の働きに歴史の重みを感じます。ここ数年はコロナ過もあり皆が集って聴く機会をもつことができなかったので、じっくり時間をかけてふれることができました。今更ですが、諸先輩方の働きの大きさ(すごさ)に心が震え言葉では言い表せない気持ちになりました。歴史を振り返りながら「聖隷こども園わかば」(旧わかば保育園)でのご自身の保育経験と併せてキリスト教保育やこども観についてもお話くださいました。その中で「自分が、自分が…と自分が主語になっていないか?と反省する。神様が一人ひとりを用いてくださるのだから感謝しながら過ごせたらよいですね。」という言葉が心に沁みました。若い時の自分や先輩方の姿を思い出し懐かしさを感じつつ、保育年数ばかりが長くなってしまい「自分が、自分が…」になっていないか、周りに目や心を向けることができていたか、と反省することとなりました。「子どもは神様からの授かりもの。神は一人ひとりに力を与えている。その力を自分のためではなく人のために使う。」という言葉も改めてお聴きしながら、自分を振り返る時、新しい年度に向けての新たな思いを持つことができました。それぞれの園にそれぞれの歴史があり、その根本にはいつも「困っている人がいればできることをする。」という理念に掲げている「隣人愛」があること、そして教育・保育理念である「愛されて愛する心を知りお互いが大切な存在であることを知る。一人ひとりの違いに気づき、お互いを認め合いながら共に主体的に生活する。」を改めて噛みしめ、同じ思いで繋がっている職員がいてくれることに感謝いたしました。
さあ、様々なものに出会い、何かを見出し、共に喜び、未来を造っていく…そんな一年にしていきましょう。子どもたちも保護者の皆様も、職員も、一人ひとりがこの世に生まれてよかった、ここに自分の居場所がある、ここで自分の能力を発揮する、という園になれますよう毎日を大切に過ごしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。