『 あなたの未来には希望がある 』
石川 綾乃
園内に差し込むやわらかな陽射しが、今年度の残りわずかな時間をそっと包み込んでくれている気がします。
「私たちは、いつも神さまの愛の中にいます。ですから、まだ起こっていない未来を先走って心配しすぎないことです。
今、与えられている現在(現状)を感謝して受けとめるように努めましょう。
日々を大切に生きていれば、未来は思いがけないところへと開かれていくはずです。」
この言葉は私のお守りであり、今でも自分に時々言い聞かせている言葉です。心が弱くなった時、疲れてしまった時、今やっていることがわからなくなってしまった時等々、私はこの言葉に何度も救われてきました。聖隷の保育園に入職して私は初めて神様の存在を知り、わからない中でもがいている時に、「あなたは あなたのままでいいのよ。自分のできることを精一杯やりなさい。」と言っていただき、(そのままの私でいいのか。)と踏ん張ることができました。そして、その時々で導かれた場所での沢山の出会いが、私を育ててくださいました。同じように、聖隷の理念のもとで神様と出会い、沢山の人に愛されて育っている子どもたちが、これから自分の人生を生きていく中で、「私は愛されている。そのままの私でいいのだ。」と自分らしく伸び伸びと育っていくことを願っています。今年も
それぞれの道へ進んでいくうさぎ組(2 歳児)の子どもたち、一つ大きいクラスに進級する子どもたち、保護者の皆様、職員の皆へ…かけがえのない幸せな日々を与えてくださったことに感謝の思いを込め、上記の言葉を送らせていただきます。保護者の皆様、一年間、いたらないことも多かったかと思いますが、温かいご理解とご協力をありがとうございました。
<うさぎ組(2 歳児)の子どもたち、保護者の皆様へ…>
乳幼児期は人生の土台が創られる大切な時です。保育者は、その大切な時を共に過ごすことを委ねられています。それはひと時であり、子どもたちは卒園し、私たちの元から旅立っていきます。共に生きる者であり、送り出す者でもあります。どのように成長していくのだろう…と未来を楽しみに祈る半面、自分たちは精一杯のことができたのだろうかと反省しつつ役目を終える日がきます。私たち一人ひとりは神様に愛されています。この安心感の中で保育の仕事ができることは、キリスト教保育に携わるものに与えられている大きな恵みと喜びです。「保育園楽しい!」「先生大好き」と聞けるのは保育者にとって最高に嬉しいことです。子どもたちと一緒に笑い、歌い、時には泣いたり怒ったり、沢山考え、力を合わせ、かけがえのない時を過ごしてきました。一番長く保育園に在籍した子は、生後2 ヵ月からの入園でしたので、何とも感慨深いものです。子どもたちは、これから新しい場所で大きくなり、やがて大人になっていきます。神さまは、昨日よりも今日、今日よりも明日、と私たちがすばらしい時を過ごすように、幸せな時になるように、道を備えてくださいます。だから、私たちの一番すばらしい、かけがえのない時は今ではなくて、これからだと思うのです。
聖書の言葉に「あなたの未来には希望がある」とあります。これから出会う人たちをどうぞ大切にしてください。今度はその人たちと一緒にすばらしい、かけがえのない時を過ごしていってください。ご卒園おめでとうございます。


