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 つながりの中で

6月『水無月』を迎えました。梅雨から初夏へと移り変わる気候の変化が著しい時期ですね。
水遊びも始まります。衛生管理においては十分に気をつけながら、子どもたちにとっての豊かな保育・教育活動につなげていきたいと考えています。
先日は、こども園こうのとり富丘とかるみあ富丘の保護者会役員の皆様にお集まりいただき、保護者会の役割決め、そして保護者会規定や予算に関する話し合いを行いました。その中で、かるみあ富丘の役員の方が「役員として、こども園とかるみあをつなぐ(かけ橋)役割を担いたい」と話された言葉が心に残りました。他の役員の方々もとても前向きに考えていてくださり、会長・副会長・会計・庶務・図書の役割が早々に決まりました。それぞれの役員の皆様が、できることや得意とする分野での役割を担ってくださいます。図書係の方からのお話の中で、子どもの頃の思い出の絵本は?という質問に『てぶくろ』と『三びきのやぎのがらがらどん』があがり、今も保護者の皆様の子ども時代も変わらず、心に残る絵本があることをとても嬉しく思いました。
保護者会総会は密集を防ぐ意味で、実施しないことに致しました。今週中には、役員の方々が、保護者会規定や事業計画・予算等の具体案の取りまとめを行い、保護者の皆様に提示させていただきます。ご確認いただき、ご承認をよろしくお願いいたします。ご質問などありましたら、提出用紙にご記入いただければと思います。
先日、夏野菜の苗を植えた日のこと。私が園庭に出ると、2歳から4歳児クラスの8人程の子どもたちが集まってきて、子どもたちは伝えたい思いを、代わる代わる話してくれました。
オクラの話。「ねえ、こっちが赤オクラでこっちは緑のオクラ。」 私が「すごいね。実がなってないのに、どうしてわかるの?」と聞くと「見て!ここが(苗の茎の部分を指さして)少し赤色でしょ。だから、これは赤いオクラ。」と本当に真剣に話してくれました。「ほんとだ!」(実は私も知らなかったことでした。なるほど) そして、「こっちも見て!」と植えたばかりの夏野菜(キュウリ、トマト、カラーピーマン等)のお話はまだまだ続きました。
園庭の菜園のお世話を一緒にして下さる鈴木正宏さんは、野菜栽培士の資格もお持ちで、お料理も教えてくれます。鈴木さんのことばに興味津々の子どもたちでした。
続いて幼虫の話。観察ケースの中を覗いていたNちゃん。「この虫さん、触ってもいい?」 私「いいですよ」 「うわ!ぷにょぷにょして気持ちいい。」 Sちゃん「どれ、ほんとだ。大きいのと小さいのがいるね。」 Nちゃん「こっちの小さいのが子どもで、大きいのはお母さんじゃないの。」 Sちゃん「じゃあ、お父さんは?」 Nちゃん「たぶん、お仕事にいったんじゃないの!」 Sちゃん「そうか」。この幼虫はさなぎになりました。成虫になってくれることを祈るばかりです。
子どもの知的好奇心は3歳4歳5歳といった年齢が一番旺盛な時期だと言われます。発見と驚きの毎日の中で、周りの大人の関わりもとても重要です。子どもが興味関心をもったことに共に関わる友だちや仲間がいて、真剣に聴いてくれる大人がいること、そして、そこで実体験を重ねていくことが子どもを豊かに育み、将来的にも大きな影響を及ぼします。来週鈴木さんの畑でじゃが芋ほりも予定しています。じゃが芋クッキングも楽しみです。

聖隷こうのとり富丘 園長 永島 弘美