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複合施設だからできること

梅雨が明け、子どもたちの水遊びがやっと本番を迎えられそうです。
 8月に「こども園」は3名の新入園児迎え87名となり、「かるみあ」は2歳児から5歳児まで17名の子どもたちが在籍しています。こうのとり富丘に通うことに慣れ、活気も出てきました。
先日、こども園の4歳と5歳児クラスの子どもたちは『夜の探検保育』を行いました。朝はいつものように登園して、夜8時までのいつもより長い一日を過ごしました。22日は晴れの良いお天気で、水遊びを終えた子どもたちは、園庭で“スイカ割り”を行いました。乳児クラスの子どもたちやかるみあの子どもたちも何が始まるのかとテラスでその様子を見入っていました。子どもたちの声が園庭中に響きました。かるみあのYくんもRくんも仲間入り、そして、2歳のEくんもやりたくてやりたくて、気持ちが前へ前へと出ていき、スイカ割り棒を持って、“えいっ!”と、ふりおろしてみましたが、スイカは、なかなか割れません。男性職員がスイカを割ろうとしてもなんと!スイカ割り棒の方が折れてしまう程でした。「カラスに割ってもらったら」と
Mくんの声(菜園で育てているスイカがカラスに見事に割られ食べられてしまったことを思い出したのでしょう)。やっと、割れたスイカを皆で分け合っていただきました。赤くてとても甘いスイカでした。
 その後、カレー作りに腕を振るう子どもたち。カレー作りは二人の給食職員が応援に駆けつけてくれました。2階の広いテラスで、プールのお風呂に入り、出来上がった2種類のカレーライスをいただきました。特製カレーの隠し味は、マーマレードとチョコレート、どちらも美味しかったです。そして、いよいよ待ちに待った“夜の探検”。懐中電灯と虫かごを持って出発。この時は兵藤牧師も付き添って下さいました。カブトムシを捕まえる仕掛けは個々に作ったいろんなアイデアいっぱいのものでした。期待を込めてのぞき込む子どもたちでしたが、残念ながらカブトムシはいませんでした。一方で、かぶと塚公園に向かう林の中で素敵な出会いがありました。土の中から這い出した蝉の幼虫が、木の上高くに上がっていく様子を目の当たりにしたのです。クマゼミ、アブラゼミ等、何匹もの幼虫が羽化して成虫になろうと一生懸命でした。子どもたちから「セミの抜け殻が動いてる」とひと言。あまり目にすることのないセミの幼虫の姿に感動でした。帰園してからは、親子で花火を楽しみ、皆で一緒に見た花火の美しさは、素敵な夏の思い出の一つになりました。
こうのとり富丘はこども園とかるみあの子どもたちが共に生活する場です。今回、いちょう組(4歳児)とさくら組(5歳児)の子どもたちが中心になる行事ですが、乳児クラスやかるみあの子どもたちも一緒に関わりながら過ごす時間を持つことができました。また、クラスの行事として、担任だけが行うものではなく、他クラスからたくさんの職員が応援に来てくれました。職員同士が声を掛け合い、全体で作り上げていくものとして取り組んでいます。
職種が違っても職員同士が目的を持って、思いを寄せ合うことで、子どもたちにとって、大きな成長の場が生まれます。違いのある中で育ち合う子どもたちは、人と交わる喜びを感じながら、自分自身を成長させていきます。神様が与えてくださったいのちを存分に生かし、こうのとり富丘の複合施設だからこそできることを職員と共に、保護者の皆様のお力を借りながら考えて、進みたいと思います。
こども園とかるみあの子どもたちが納涼踊りや夕涼みごっこを楽しむ様子も掲載しました。

聖隷こうのとり富丘 園長 永島 弘美