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“いのち”とふれ合って

7月に入っても、しばらく雨模様は続きそうですね。
花の日には、お花の持ち寄りをありがとうございました。美しく個性豊かな花々を囲んでの礼拝は、心地よく、心癒される時となりました。お陰様で、iプラザの中の幼稚園保育園課や警察署や消防署、かぶと塚公園の管理棟、中遠教会や自治会長宅やお世話になっている地域の皆様に感謝を込めて、お花を届けることができました。3歳4歳5歳児クラスの子どもたちも一緒に届けてくれました。『いつもまもってくれてありがとう』『おやさいのことをおしえてくれてありがとう』等、子どもたちのメッセージ入りの手作りカードも添え、喜んでいただけました。保護者の皆様のご協力により、花の日を迎えられましたことを心より感謝申し上げます。

キリスト教では、花の日は子どもの日とも言われ、子どもたちが花のように健やかに育つことを願って、礼拝を捧げる日でもあります。3歳児担任の伊藤保育教諭が幼児クラスの礼拝を行いました。お話の中で「花に色々な色や形そして香りがあるように、私たちもひとり一人ちがう賜物をいただいている」ことを伝えました。「この花のように神様にいのちを与えられ、多くの恵みを与えられて生きていること」そして「たくさんの人たち守られている」ことを伝えました。事前に、伊藤保育教諭は、中遠教会に出向き、兵藤牧師とお話する時間を作っていただきました。その中で、私たちの存在も(地球上のすべての生き物の存在は)偶然ではなく必然ですと教えていただいたと聞き、その言葉が私は心に残りました。

さて、こども園の教育・保育の重点目標のひとつは、『動植物の飼育・栽培を通して「いのち」に気づく保育』です。保育室や玄関で、アゲハ蝶の幼虫が成虫になるまでの過程を見たり、カブトムシの幼虫が蛹から成虫になる様子を観察したり、メダカが産卵し、赤ちゃんが生まれる等の‟いのち”とふれ合う経験をしている子どもたちです。ノコギリクワガタやオタマジャクシも加わり、玄関もまた、にぎやかになりました。
先日は、「今ね、みんなでバーベキューしたよ。」「ジャガイモとピーマンとたまねぎとなすも、すごくおいしかった!」と子どもたちが意気揚々と伝えに来てくれました。採れたてキュウリの漬物やじゃがいものバター炒めも最高の味でした。少しずつ皆におすそ分けをしていました。育てたものを頂くのは、何にも勝る味わいです。先週はひまわりの種を植え、芽が出た時も「来て来て」と嬉しそうに私をそばまで連れていき、笑顔で話してくれました。子どもたちは発見や驚きや喜びを誰かと共有することで、さらに大きな喜びにつなげていきます。自然は私たちのいのちを育み、たくさんの恵みを与えてくれます。人生の基盤となる乳幼児期に「自然」と深く関わることは「いのち」の尊さを知ることにつながります。園庭で育てている夏野菜のお世話をすることでその成長に関わっていきます。そして、収穫を喜び、いのちが養われていること、それらの命と自分自身もつながっていることを、体験を通して実感してほしいと願います。

こうのとり富丘 園長 永島 弘美