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夢中であそぶこと

園長 岡田絵里子

少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じる頃になりました。気温の変化で体調を崩しやすくなる時期です。大人も子どもも気を付けたいですね。
この夏も台風が直撃して大きな被害があった地域があります。今なお不便な生活をしている方々に心をむけながら、改めて災害時に対する自分たちの備えを見直さなくてはいけないと感じています。
さて、園庭の築山の修繕が終わり子どもたちにもやっと開放できるようになりました。久しぶりなので大喜びの子どもたちです。全身を使って階段を上る、斜面を上る、または下りるというような経験をしています。ひよこ組の小さな子どもたちはトンネルをくぐって出ることが楽しいようです。今は身長を気にせずくぐって歩いている子たちも、成長と共に頭を低くしなければくぐれなくなる時が来ます。あそびの中で自分の身体のことを知り、人や物との距離感やサイズ感をつかんでいくのですね。最初は頭をぶつけたりしながらですが、それが大事な経験となっていきます。斜面をどうやって上るのか、下りるのかなども実際にやってみて身体の使い方を習得していく様子がとてもよく分かります。こうして全身を使って遊ぶことももちろんですが、最近では幼児クラスの子を中心に室内でカードゲームやボードゲームをして楽しむようになりました。これらのゲームにもさまざまな種類があって、実際にやってみると自分の得意不得意の傾向がよく分かります。そして色や数、順番、記憶力などあそぶ中で身についていくことを実感しています。まずはいろいろなゲームを保育者が知ろうということで、実際にルールを教えてもらい、そのゲームにどのようなねらいがあるのかを知るところから始めました。大人がやってもとても面白く、夢中になってあそびました。勝ち負けがあるゲームも当然ありますが、大人だからといって手加減できるものではなく、その時の「運」で勝敗が決まるものがほとんどなので子どもと対等に楽しめます。中には一緒にゲームをする人たちと協力しないと終わらないものもあります。生活のなかでは助け合わなくてはいけない場面がたくさんあります。競い合うこともありますが、その根底には自分も相手もみんな認められていて、安心して過ごせているということがあるのだと思います。
今回子どもの「あそび」を見直したとき、今まで、自分自身が好きだったり得意だったりすることを中心に考えていなかったかな?と振り返りました。一人ひとり興味があることや好きなことは違います。好きなことで夢中になってあそぶことで、それが得意になったり、上手になったりすると周りから「すごいね」と認められ、いつのまにか自信につながります。どうしていつも同じことしかしないの?もっとほかのことにも興味を持ってほしいのに…と思うこともあるかもしれません。でも、子どもは「繰り返す」ことが好きですね。繰り返しながらいろいろなことを試しているのです。身体の使い方を微調整しながら斜面を下りられるようになったり、工夫してゲームで勝ったり。この前までできなかったことが、できるようになった!その達成感は子どもの自信につながります。築山が修繕され、新しくゲームを用意した中で子どもたちの姿にも変化が見られています。教えられるのではなく、自分で考えて試して習得することは子どもたちにとってとても重要なのではないでしょうか。子どもが夢中になってあそべる環境をこれからも考えていきたいと思います。