グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 子どもの最善の利益を考えるとは

子どもの最善の利益を考えるとは

園長 岡田絵里子
 すっかりと秋の気配が深まってきました。気温の変化が大きい季節となり、体調を崩しやすくなりますので気をつけて過ごしたいですね。
 さて、先月は大型の台風接近に伴い「たのしいひろば」を乳児クラスは中止、幼児クラスは延期という形を急遽とらせていただきました。今までは予測していなかったことが起こり得ることを改めて実感し「子どもの命を守る」ことについて考える機会となりました。保護者の皆様にはご理解とご協力をいただき感謝いたします。幼児クラスは9日(土)に延期とさせていただきますが、乳児クラスは先日ホールで「たのしいひろばごっこ」を行いました。普段あそんでいることではありますが、乳児クラスの子にとっては改めてホールで大勢の人と一緒に…という雰囲気は特別だったようです。これからも年齢に合った様々な経験ができるよう保育を工夫していきたいと思います。
 先日参加した研修で「子どもの最善の利益とは何か」を考える機会がありました。大きな意味では理解しているつもりでも、どこか漠然としていることだったと気がつきました。子どもの命が未来につながっていくこと、「命をつなぐ」ことこそが最善の利益であると言われました。では目の前の「その子」にとっての最善の利益は何か?と考えると一人ひとり違うということに気づきます。子ども一人ひとり、その時々で何が「最善の利益」になるのかを私たちがしっかりと考えていかなくてはいけません。その子のためだと思って行動することが、もしかしたらそうでないかもしれない、その子の気持ちを理解しているつもりになっているだけかもしれない、ということもよく考えることが必要なのですね。そんなふうに考え始めたら、なにをどうしていいのか分からなくなってしまいそうですが、子どもに「そのまま生きていいんだよ」とメッセージが伝わり、そのままで愛される存在であることが実感できる日々の関わりをしていくことだと改めて学びました。目に見える何かができるようになることよりも、ずっとずっと大事なことです。
 これは、わたしたちが掲げている理念にもつながります。【愛されて、愛する心を知り、お互いが大切な存在であることを知る。】【一人ひとりの違いに気付き、お互いを認め合いながらともに主体的に生活する。】私たちはこれらの理念に基づき、子どもたちと関わっています。子どもたちも大人も一人ひとりが違います。それぞれの良いところを見つけて、得意なことが生かせるような周りの関わりはとても大事だと思っています。私自身も自分の苦手なこと、弱いところを周りの人たちに助けてもらって今ここにいさせてもらっていることに改めて感謝したいと思います。子どものまっすぐなまなざしを、まっすぐな心で受け止めることができるよう、日頃のささいな関わり、やりとりを大事にしたいと改めて感じました。子どもたち一人ひとりが、本当に自分らしくいられて、ありのままを受け止めてもらえると実感できているかどうか、すぐには分かりにくいものですが、子どもたちの成長の過程で今のこの時期の関わりが大事であることは事実です。それを胸におきながら大切に育んでいきたいと思います。