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ホーム  > 園長コラム  > 成長の過程を喜び合う

成長の過程を喜び合う

園長 岡田絵里子

早いもので2月になりました。今日は節分。わかばでも「節分」の行事を行いました。毎年鬼が登場するので、子どもたちは朝から「鬼が来るかもしれない…」と心配していた様子でした。鬼の登場で子どもたちを怖がらせるのではなく、どうして節分に鬼なの?鬼が苦手なものはなんだろう?と由来や意味を伝えたり、一緒に考えたりしながら過ごしてきました。それでも怖いものは怖いのです。短い時間ですが、鬼に立ち向かうことを決意して、豆を投げる姿はとても頼もしく思いました。鬼退治が済んで、お菓子まきになるとほっとした笑顔が見られます。子どもたちが自分の心のなかで葛藤しながら過ごしているんだなと感じます。
この時期、どの年齢の子どもたちもグンと成長を感じます。それは目に見える何か(例えば自分で靴を履けるようになった、おむつが外れてパンツになった等々)が「できるようになった」という成長もありますし、自分の気持ちを態度や言葉で相手に伝えることや、自分の気持ちだけではなく友だちの気持ちを思いやり、それを考える力がついてきていると感じます。相手の気持ちは、態度や言葉、表情で感じるものですが、理解することはそんなに簡単なことではありません。「○○ちゃん、悲しいのかな…」「喜んでるね」等、相手の気持ちを想像して思いやることは、やはり自分がそうしてもらった経験が大きいのだと思います。
先日、みどり組の子が編み物をしていて、細いマフラー状のものが長くなっていました。それを見せてもらった私と小さいクラスの子。小さいクラスの子がそれをぎゅーっと引っ張り、離しません。私は思わず「素敵だね。これ大事なものなんだって、離してくれる?」と言いました。でも離してはくれません。それを見ていたみどり組の子は、「○○ちゃんも欲しい?」と笑顔で問いかけ、無理に取り返そうとはしませんでした。私は自分の言葉に恥ずかしくなりました。そして子どもの優しい気持ちを間近で感じ、大切なことにまた気づかせてくれて本当にありがとう、という気持ちになりました。その瞬間瞬間でこのようなことは起きていて、一瞬のうちに過ぎています。「今」の子どもの気持ちをどうくみ取るか、理解するか…流してしまうことのないようにしっかりと見つめていきたいと思います。
 こんな風に成長した子どもたちを「たのしいつどい」では保護者の皆様に感じていただけたらと思います。いわゆる「発表会」ではなく、この一年間子どもたちが何を楽しんできたかを振り返り、親子で楽しんでもらったり、見てもらう時間として考えています。普段は園のなかで自然に楽しめることも、大勢の人がいていつもとは違う雰囲気のなかでは、なかなかいつもの姿が見られないかもしれませんが、日常の延長の姿として見てもらえたらと思います。これからも子どもたちの生活(遊び)は続いていきます。成長の過程としてこれからも継続して楽しみ、見守っていきたいと思います。
 先月、毎年行っている「聖隷保育学会」がありました。一人ひとりの子どもの「今」をどう受け止め、大切にするかを改めて考えさせられました。子どもの姿を肯定的に受け止め、優しいまなざしで子どもたちを包んでいけたらと思います。