聖隷佐倉市民病院は、千葉県佐倉市の地域に根差した中核病院。腎臓病・脊椎脊髄疾患・がん治療における高度な医療技術に対応。
質の高い画像診断を目指し、市民の皆さまの医療に貢献したいと考えています。
私たちは画像診断・放射線治療・保健事業を担当する部門として、診療放射線技師26名、事務員4名で組織されており、病院基本理念のもと『利用者の方が笑顔になる最高のサービス(態度、知識、技術)を提供できるチームであり続ける』を目標として他職種と連携して、優しく安全で正確な検査ができるように努めております。
2024年4月現在
放射線治療専門放射線技師 | 1名 |
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放射線治療品質管理士 | 1名 |
臨床実習指導教員 | 2名 |
磁気共鳴専門技術者 | 2名 |
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 | 6名 |
肺がんCT検診認定技師 | 1名 |
放射線機器管理士 | 2名 |
放射線管理士 | 3名 |
血管撮影・インターベンション専門技師 | 1名 |
第一種放射線取扱主任者(試験合格のみ) | 1名 |
胃がんX線検診技術部門B資格 | 3名 |
胃がん検診認定技師 | 2名 |
検査技能検定MRI3級 | 2名 |
X線CT認定技師 | 3名 |
骨粗鬆症マネージャー | 1名 |
ピンクリボンマネージャー | 1名 |
医療安全管理者 | 1名 |
皆さんが、体調を崩したりケガをしたり病院に来院した際、先生から「レントゲンを撮りましょう」と云われた時に行われる検査です。
近年、コンピュータ技術の発達により従来のフィルムからモニター表示の画像情報として迅速に依頼医師の元に提供できます。
医師の指示により、装具等の着脱が必要なことがあります。また、撮影をする部位に金属やプラスチック等がある場合には、脱衣または更衣をお願いすることがあります。
ご協力をお願いいたします。
当院では、全ての単純X線撮影においてFPD(Flat Panel Detector)を使用して撮影を行っております。
この装置はX線の照射をした数秒後には画像を確認出来ます。
また、フィルムの頃よりも少ないX線で画像が得られるため、被ばくが少なくなります。
また特殊な撮影装置として、FPDをつなげた長尺FPD装置もあります。
この装置は、頸から腰までの脊椎および骨盤から足首までの下肢全体の広い範囲を一度
で撮影することができ、体のバランスを見る時に使用されています。
*お願い
これらの装置を使用した撮影では、待ち時間が長くなることがありますがご了承下さい。
胸部単純撮影
単純X線撮影をデジタル化したことで、一つの画像でも色を変えたり、拡大したり色々な視点で観察することが出来るようになりました。
CTとはComputed Tomographyの略で、コンピュータ断層撮影といいます。X線管球から発生するX線を360度方向から身体に照射し、透過したX線量をコンピュータ解析することによって輪切りの画像が得られる検査です。
★CT検査は放射線を用いた検査ですので、妊娠の可能性がある方は申し出て下さい。
撮影範囲に金属類があると撮影の妨げになりますので金属類のない服装でご来院ください。
注意する金属類
・頭部CT
ヘアピン、イヤリング・ピアス、補聴器、かつらなど
・胸部、腹部、骨盤、股関節、椎体CT
ファスナー、ブラジャー、ネックレス、金具のボタン
コルセット、エレキバン、カイロ、補聴器など
検査時間は通常10~20分ほどです。
検査中は撮影担当者とマイクを通して会話ができます
他検査による食事の制限がなければCT検査終了後は普段通りの生活を送ってください。検査結果に関しましては主治医が説明いたします。
人の身体を構成する水の原子核(陽子)は、強力な磁場の中でラジオ波を照射すると同じ方向を向きます。
ラジオ波の照射を中止すると、エネルギーを放出しながらもとの状態に戻ります。
そのエネルギーをコイル(アンテナ)で受信し、コンピューターで計算し画像にしています。
当院では1.5テスラMRI装置1台、3.0テスラMRI装置1台の計2台で検査を行っています。
2013年4月導入された3.0テスラMRIは千葉県では最初に稼働した装置です。
このMRI装置の特徴の1つは、トンネル口径が広いことです。従来のトンネル口径は60cm程度でしたが、このMRI装置は70cmの広さがあります。閉所恐怖症の方や体格の大きな方など、今までMRI検査が困難だった方でも安心して検査を受けることができると期待しています。
GE社製 3.0T MRI装置
「Discovery 750w」
GE社製 1.5T MRI装置
「Signa HDxt 1.5T Optima Edition Twin speed」
なお、MRIは強い磁気を使って検査を行うため以下の項目に該当する方は検査予約時にお知らせ下さい。
○心臓ペースメーカーや人工内耳などを身につけている方
○手術や治療でお体に金属を入れたことのある方
○アートメイクや刺青のある方
○妊娠中の方、もしくは妊娠の可能性のある方
○狭いところが苦手な方
骨量(カルシウムなど)は、20歳頃をピークにして年を取るとともに少しずつ減少します。
そのため、骨密度検査の主な目的は、『骨粗鬆症』に対する診断や治療効果の判定、投薬治療による骨量変化の観察を行うことです。
皆さまが、安心・安全に骨密度検査を受けて頂く為、よくある質問をご紹介致します。
骨密度は、骨の強度を判定するための代表的な指標であり、骨の強度は、骨密度が70%・骨質が30%を占めているとされています。
骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表記されます。
当院で使用している装置は、二重エネルギーX線吸収測定法(dual-energy X-ray absorptiometry:以下DEXA)を用いており、2種類のX線を測定部位に当てることで骨成分を他の組織と区別して測定する方法です。この方法は、日本骨粗鬆症学会のガイドラインにおいて推奨される検査方法です。
Q1.骨密度を調べる方法は、何種類かありますが、違いは何ですか?
DEXA法のほかにMD法、SXA法、Q-CT法、超音波法があります。主にX線を使用するものと使用しない超音波を用いる方法に分かれます。各々の検査精度も異なりますが、ガイドラインで推奨されるDEXA法を当院では採用しています。
Q2.腰椎と大腿骨など何か所も一日に検査して被ばくとかは大丈夫ですか?
胸部X線検査の約1/10のX線を使用し検査を行っております。そのため、一日に何か所の測定をしても1回の被ばく線量が多くなることはありませんので安心して検査をお受けください。
Q3.骨密度検査とほかの検査を一緒に行っても大丈夫ですか?
バリウム製剤を用いる検査(胃や大腸)、核医学検査、造影剤を用いた検査を一か月以内に行った患者さんは、骨密度の値に影響を及ぼす可能性があるため、担当医にご相談ください。
Q4.食事や薬など検査を受ける際には、注意が必要ですか?
この検査を受けるにあたり食事や薬の制限はありません。ただし、Q3に記載さている検査を行った場合は、担当医にご相談下さい。
Q5. 骨密度検査は、何歳くらいに受けたらいいですか?
女性の場合、閉経を迎えるとホルモンの関係上、骨量が低下し始めるため、一年に一回程度測定することが望ましいとされています。また、骨量変化の少ない20~40代のうちに一度測定を行うことで老年期の比較に役立ちます。
男性の場合は、糖尿病や慢性腎臓病など骨粗鬆症の原因となる障害がなければ70歳くらいからの測定が推奨されています。
Q6. 結果の紙をもらったけれど、どこを見ればいいのですか?
上段に書いてある数値(この場合は0.628g/cm2)は、患者様の現在の骨密度の値です。
中断に書いてある数値(この場合は62%)は、YAM値と呼ばれ、20歳から45歳までの
女性の平均値と比べての割合を表しています。このYAM値や血液検査などを用いて骨粗鬆症の診断に使用しています。
下段に書いてある数値(この場合は62%)は、患者様と同様の年代の平均値と比べての
割合を表しています。
STaD2019年2.3月号掲載
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