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聖隷の訪問看護

聖隷が考える訪問看護


未来へつながる、訪問看護の情景

利用者様は0歳~100歳近い方まで

1993年の開設から30年以上。「在宅ケア」という言葉がまだ一般的ではなく、国の整備も整っていない時代から、私たちは訪問看護事業を強く推進してきました。ところでみなさんは、訪問看護についてどのようなイメージを持たれているでしょうか?多くの方が「高齢者に対する在宅での療養看護」というイメージなのではないでしょうか?しかし現状は大きく異なります。訪問看護の守備範囲というのはかなり多岐に渡るのです。
高齢者のみならず、小さなお子様から、若くして難病を抱えている方、さらには、障がいや精神疾患で苦しまれている方まで、在宅での療養看護が必要であるならば、どなたでもケアを受けられる。それが訪問看護サービスです。実際に私たちのもとにも、0歳~100歳近い方まで幅広い利用者様がいらっしゃいます。

私たちの使命と目指すべき未来

「聖隷の訪問看護なら何とかしてくれる」、「聖隷の訪問看護はどんな疾患でも断らない」。そんなお声とご期待に対し、実直に、粘り強く応え続けていくことが、私たちの使命です。長年培ってきた実績と経験をフルに活用し、ICTをはじめとする最新鋭の技術を駆使して、利用者様とそのご家族との信頼を積み上げていく。そして、疾患だけでなく、日々の生活にまで深く寄り添った看護を提供していく。そんな訪問看護を目指しています。ただ残念なことに「訪問看護は何をしてくれるのか?」「どのようなサービスなのか?」といった部分が、地域にくまなく周知されているとは言い切れません。困っているのにどうして良いのかわからず、長きにわたって身内だけで抱え込み、苦労やストレスによって心身ともにボロボロになってしまう…。そんなケースが少なくないのです。そんなケースに直面すると「なぜ私たちにご相談いただけなかったのか?」と、悔しい思いをすることも多々あります。そのため、今後は「困ったら訪問看護という手がある」という認識をより多くの方にアピールしていかなければなりません。それと同時に、訪問看護師として活躍できる人材を充実させるための人材育成にも一層力を注いでいきたいと考えています。

求められる資質と時代に合った働き方

ここで、訪問看護師と一般的な病棟勤務の看護師との違いについてお話します。明確な違いのひとつとしては、訪問看護師というのは利用者様のご自宅に直接訪問するということがあげられます。訪問看護師は、担当する利用者様一人ひとりに対してじっくりと時間をかけ、疾患などに向き合いながら、時に、生活スタイルやプライベートな部分にも踏み込み、ご家族も含めた信頼関係の構築にも力を注いでいきます。また、○○科というくくりがないため、利用者様の状態に合わせた様々な医療処置を行う能力も必要となってきます。看護師としての総合的な技術・経験とともに、利用者様やご家族との円滑なコミュニケーションを図り、細やかな気づきや配慮につながる観察を欠かさず、的を得た質問や交渉を行っていく。そんな「人間力」と言い変えられるほどのトータルな能力が欠かせません。もうひとつ、訪問看護師と病棟勤務の看護師との大きな違いとしては、働き方があげられます。訪問看護師は基本的には夜勤がありません。そのため、パートタイムや子育てをしながらなど、各々のライフスタイルに合わせたフレキシブルな働き方が可能となります。実際に、ワーク・ライフ・バランスを重要視する方や、出産・育児を経て復帰してくる方の中には「病棟勤務ではなく訪問看護師を希望したい」という声が多くあがっていますし、近年ではこのような傾向が、看護学生や若手看護師たちにも飛び火しています。

“看護の原点”を胸に訪問看護師育成に尽力

新卒でも訪問看護師として活躍できる。これも聖隷の訪問看護事業における大きな強みです。手前味噌にはなりますが、私たちは訪問看護師の育成の面でも揺るぎない自信を持っています。「訪問看護に興味がある」というメッセージを受けとめ、その思いにしっかり応えていけるだけの綿密な訪問看護師育成プログラムが確立されてるのです。古くから言われる「病院看護を5年経験しないと訪問看護は難しい」という考え方は、私たちにとっては都市伝説です。右も左もわからない看護師1年生であっても、訪問看護に対する強い使命感さえお持ちであれば、無理なく、着実に成長することができますし、訪問看護師として活躍できるフィールドも十二分に用意されています。不安や怖さは必要ありません。と言うより、実際に働いてみると、常に「楽しい!」が上回ることを実感できるでしょう。なぜなら、訪問看護というのは“看護の原点”だからです。みなさんご存知のフローレンス・ナイチンゲールは、Home Nursing という言葉で「家」と「看護」を結び付け、「すべての看護の最終目標は、病人を彼ら自身の家で看護することである」と述べました。つまり、訪問看護というのは、ナイチンゲールでさえも理想に掲げた看護スタイルなのです。訪問看護を知り、訪問看護に身を捧げることで、日々、看護の本質に近づいていくことができる。訪問看護に携わるということは、看護師本来のあり方と看護の本質に迫ることができる、最適なルートなのではないでしょうか。

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