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ホーム  > 園長コラム  > 変わるものと変わらないもの

変わるものと変わらないもの

はじめに、花の日の行事では、そらぐみの子ども達にもいちょうぐみの子どもたちにお花を届けていただきました。お花の持ち寄りを、ありがとうございました。
さて、季節が進み、本格的な夏の到来です!そらぐみの子どもたちは、大好きな水遊びを満喫しています。テラスや芝の上で涼をとりながら、水風船を転がしたり(投げたり!?)ぞうさんスプリンクラーの水を全身に浴びたりと、びしょびしょになりながら存分に楽しんでいます。最初は顔にかかることに抵抗があった子も、霧吹きの清清しさに笑顔がこぼれ、掛けられ待ちの表情です。
他クラスのおともだちとも随分と仲良しになりました。そらぐみがテラスで涼んだりしゃぼんだまで遊んだりしていると、まもなく子ども達が駆けてきます。「何してるの~?」「今日は誰がいるの?」とたずねる子ども達。すっかりお決まりの挨拶です。暑さ対策、感染予防対策は十分に行ないつつも、この時季でしかできない貴重な遊びを、延いては人生で一度の2020年の夏を、子どもたちと共に施設全体でたっぷりと楽しみたいと思います。
『そらぐみ写真館』にも載せましたが、そらぐみのお部屋の向かい側には、“スヌーズレンルーム”があります。内覧会でご覧になった方もいらっしゃると思います。光、音、振動などの刺激を全身で受け入れ、穏やかにゆったりと過ごしつつも豊かな感覚を得られる特別なお部屋です。子どもたちは、スヌーズレンが本当に大好きで、「キラキラ行く?」と身振りやことばで問われると、手を上げたり声を出したりと精一杯応えてくれます。暗いお部屋に浮かび上がる光の模様を眺めたり、透明の筒柱をのぼるバブルの振動を手のひらや頬で感じたり、床に広がる映像を追いかけ反応や変化を確かめたり…と、一人ひとりが好きな感覚の中に身を置き、しばらく過ごした後、またそらぐみのお部屋に戻っていくのです。
欲しいものやしたいことがいっぱいあることはとても素敵なことです。努力をしたり、行動を変えたり続けたりなど、アクティブなエネルギーにもつながりますよね。一方で、それらを大切にしつつも、時には自分の感覚に意識を向け、リラックス、リフレッシュにつながる時間や空間に自分の身を置くことは、私たち大人にとっても大切なことかもしれません。
特にここ数ヶ月は、いろいろな制約の中で生活をしてきました。変えなくてはいけないこと、変わらなくてはならないこと、本当に沢山ありました。みなさんも、戸惑いと不安の中で何とか身体と心を維持されてきたことでしょう。それでも気がつけば、目の前にいる子どもの「えがお」は変わらず、「笑顔を引っ張りだせる力」も健在です!
今日も、かけがえのない一日を、子どもたちと一緒に過ごしましょう。
こども発達支援事業所かるみあ富丘 所長 大塚 美美